みなさん、今週もよろしくお願いします。
1週間経って、相場つきがすっかり変わってしまいました。
とても簡単に言えば、世界中の株価が上昇して、それを受けて円安方向に全体的に向かっているということです。相変わらず「株高→円安」の法則は続いているようです。
■米国債の利回り上昇は、悪い「金利上昇」ではない
この間に、いろいろなものが材料にされました。
まずは、各国で高まっている景気回復期待です。
アメリカで消費者信頼感指数が急激に改善するなど、消費者、企業ともにマインドが良くなってきています。
住宅市場がまだ回復していないのでよちよち歩きですが、それでも、景気回復とそれに伴う早期利上げ期待が高まっているということでしょう。
また、3月23日(火)~25日(木)に行われた入札の結果が悪かったことで、米国債の利回りが急上昇していると言われています。
しかし、利上げ期待が高まっている中で、それだけ長期金利も反応しているということですから、決して悪い材料ではないと思います。
■3月分の米国雇用統計は強めの結果が出る予想だが…
目先の注目は、4月2日(金)に発表される3月分の米国雇用統計です。
米国の雇用指標
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
今回は、米国政府の臨時雇用があったり、2月の大雪に伴う営業停止からの反動などで、かなり強めの数字が出ると予想されています。市場予想のとおりとなるか注目しておきましょう。
■豪州に続き、NZの利上げも近い!?
一方で、オーストラリアでは、逆に景気が過熱しないように利上げを加速するような気配も出てきています。
来週、4月6日(火)に政策会合が開かれますが、金利据え置きという見方が大半ではあるものの、ひょっとすると利上げを行うかもしれません。
今回は、米国政府の臨時雇用があったり、2月の大雪に伴う営業停止からの反動などで、かなり強めの数字が出ると予想されています。市場予想のとおりとなるか注目しておきましょう。
■豪州に続き、NZの利上げも近い!?
一方で、オーストラリアでは、逆に景気が過熱しないように利上げを加速するような気配も出てきています。
来週、4月6日(火)に政策会合が開かれますが、金利据え置きという見方が大半ではあるものの、ひょっとすると利上げを行うかもしれません。
各国政策金利の推移
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:各国政策金利の推移)
また、3月25日(木)に、ニュージーランドの09年10~12月期GDPが発表されました。年率換算で、前期比3.3%というかなり強い結果となっています。
ニュージーランドの利上げも近いかもしれません。
また、3月25日(木)に、ニュージーランドの09年10~12月期GDPが発表されました。年率換算で、前期比3.3%というかなり強い結果となっています。
ニュージーランドの利上げも近いかもしれません。
■ユーロの買い戻しには景気回復期待も多少はある?
ユーロ圏とイギリスの景気は、それほど回復しているわけではありません。
ただ、ギリシャネタが「賞味期限切れ」となっているようで、買い戻しが続いています。
ユーロ圏とイギリスの景気は、それほど回復しているわけではありません。
ただ、ギリシャネタが「賞味期限切れ」となっているようで、買い戻しが続いています。
ユーロ/米ドル&ユーロ/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
世界経済が回復してくれば、欧州にも多少は良い影響があるという期待が、この中にはあるのではないでしょうか?
■足元の円安は、日本の金融緩和も背景にある
さて、日本ですが、昨年11月に日経平均株価が9000円を割り込みそうなところまで下落したときには、「鳩山政権に成長戦略がないから外国人投資家が敬遠している」といったコメントが多く見受けられました。
しかし、現実には、日本株が割安であることから、外国人投資家が積極的に日本株を買っています。
報道とは、いかにいい加減なものであるかということが再確認されました。
また、日本がさらなる金融緩和を進めていることを材料に、外国人投資家が円売りを強めているという話が出ていますが、これもやや誇張されている面があると思っています。
ただ、円売りが進むというロジックはあります。
仮に、各国の景気が回復してくれば、当然、それらの国々は利上げを始めてくるでしょう。でも、日本だけはデフレという特殊環境の中にあるため、利上げができない。それで金利差が拡大し、円売りが進むというものです。
つまり、日本の金融緩和と、他国における利上げムードの高まりの2つが重なったことが、足元の円安につながっていると考えるべきでしょう。
さらに、3月の決算期に伴うリパトリ(本国への資金送還)が出て、「株安&円高」になるという見方が一部にありましたが、その反動を呼んでしまっている面もあるかと思います。
私は、そんなことは起きないといい続けてきましたが、少し期待をしていた人もいたということではないでしょうか?
本日から名実ともに新年度入りですが、少しムードが変わってきました。
反動になるような材料が出てこない限り、このムードにしばらく乗ってみたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
世界経済が回復してくれば、欧州にも多少は良い影響があるという期待が、この中にはあるのではないでしょうか?
■足元の円安は、日本の金融緩和も背景にある
さて、日本ですが、昨年11月に日経平均株価が9000円を割り込みそうなところまで下落したときには、「鳩山政権に成長戦略がないから外国人投資家が敬遠している」といったコメントが多く見受けられました。
しかし、現実には、日本株が割安であることから、外国人投資家が積極的に日本株を買っています。
報道とは、いかにいい加減なものであるかということが再確認されました。
また、日本がさらなる金融緩和を進めていることを材料に、外国人投資家が円売りを強めているという話が出ていますが、これもやや誇張されている面があると思っています。
ただ、円売りが進むというロジックはあります。
仮に、各国の景気が回復してくれば、当然、それらの国々は利上げを始めてくるでしょう。でも、日本だけはデフレという特殊環境の中にあるため、利上げができない。それで金利差が拡大し、円売りが進むというものです。
つまり、日本の金融緩和と、他国における利上げムードの高まりの2つが重なったことが、足元の円安につながっていると考えるべきでしょう。
さらに、3月の決算期に伴うリパトリ(本国への資金送還)が出て、「株安&円高」になるという見方が一部にありましたが、その反動を呼んでしまっている面もあるかと思います。
私は、そんなことは起きないといい続けてきましたが、少し期待をしていた人もいたということではないでしょうか?
本日から名実ともに新年度入りですが、少しムードが変わってきました。
反動になるような材料が出てこない限り、このムードにしばらく乗ってみたいと思います。
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