■雇用統計は米国の景気が本当に悪いということを示した
先週に続き、米ドル安の流れがまだ止まりません。
そこでもう一度、これまでの動きを整理してみましょう。
大きなきっかけになったのは、現地時間9月21日(火)公表のFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文でした。
ここで、「景気回復、物価安定を維持するために、必要な追加緩和措置をとる用意はできている」という見方が示され、11月2日(火)~3日(水)、ないしは12月14日(火)のFOMCで追加金融緩和が行われるだろうと、市場参加者が考えるようになりました。
さらに、10月8日(金)の米国雇用統計では、失業率は9.6%で前月と変わりなかったものの、非農業部門就業者数は前月比9万5000人の減少と事前予想の5000人減少を大きく下回る結果となりました。
米国の雇用指標

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
これは4カ月連続で前月を下回ったということです。
米国雇用統計の結果は、アメリカの景気が本当に悪いということを改めて突きつけた格好となり、FRB(米連邦準備制度理事会)が追加金融緩和を行うだろうとの見方がますます強くなりました。
アメリカの長期金利(10年物国債の金利)はさらに低下し、米ドル安の圧力がいっそう強まっています。
■一時的なポジション調整はあるかもしれないが…
このような環境のため、米ドル安の圧力がかかり続ける状況に大きな変化はありません。
加えて、ヘッジファンドなどが年末に向けて、今年最後の勝負をしてくる時期に入ってきました。
もうしばらくは、現在の米ドル安の流れに乗っかってくるのではないでしょうか?
米ドルを売ってくる市場参加者がまだまだいるわけですから、米ドル安の流れが崩れる可能性は低いと考えられます。
これは4カ月連続で前月を下回ったということです。
米国雇用統計の結果は、アメリカの景気が本当に悪いということを改めて突きつけた格好となり、FRB(米連邦準備制度理事会)が追加金融緩和を行うだろうとの見方がますます強くなりました。
アメリカの長期金利(10年物国債の金利)はさらに低下し、米ドル安の圧力がいっそう強まっています。
■一時的なポジション調整はあるかもしれないが…
このような環境のため、米ドル安の圧力がかかり続ける状況に大きな変化はありません。
加えて、ヘッジファンドなどが年末に向けて、今年最後の勝負をしてくる時期に入ってきました。
もうしばらくは、現在の米ドル安の流れに乗っかってくるのではないでしょうか?
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