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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

130円を目指す米ドル/円と、100円に向けて
上昇を続ける豪ドル/円の動向に注目!
第2四半期(4~6月)も、円安は続くのか?

2022年04月07日(木)16:42公開 (2022年04月07日(木)16:42更新)
西原宏一

今井雅人は資金5倍トレード達成!米ドル/円の攻めトレードが成功したのには理由があった!

2022年第1四半期は為替が主役に。米ドル/円は一時125円台まで急騰

 みなさん、こんにちは。

 早いもので、今年(2022年)もあっという間に第1四半期が終わりました。

 ここで、第1四半期の為替の動向を振り返ってみましょう。

 3月は多くのメディアで、久しぶりに為替が取り上げられました。

 その要因は、米ドル/円の上昇。

 以下は、第1四半期の主要通貨の騰落率です。

対米ドル騰落率(2022年第1四半期)

(筆者提供データを元にメルマガ部が作成)

 まず、円は米ドルに対して5.44%下落。

 過去数年間、米ドル/円は年間でも10円幅程度しか動いておらず、ボラティリティの低さから、トレーダーからは忘れられた存在になりつつあったのですが、今年(2022年)は豹変。

 今年(2022年)の米ドル/円は、113.47円の安値から3月につけた125.09円の高値まで急騰。第1四半期だけで11.62円もの値幅を出しており、今年(2022年)の米ドル/円のボラティリティには期待したいところ。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

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豪ドル/円は米ドル/円以上に急騰。豪ドルは対米ドルでも値を上げる

 ただ、その米ドル/円よりさらに上昇しているのが豪ドル/円。豪ドルは米ドルに対しても上昇しており、豪ドル/円は80.36円の安値から94.31円の高値まで急騰しています。

 第1四半期だけで13.95円、率にするとほぼ17%ほど急騰しています。

豪ドル/円 日足
豪ドル/円 日足

(出所:TradingView

 この豪ドル/円の急騰の要因を考えてみます。まずFRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派的な姿勢により米金利の上昇から、米ドル/円が急騰しました。

 一方、豪ドル/米ドルは資源国通貨であり、かつ南半球の通貨であることなどが好感され、米ドルに対しても値を上げています(詳しくは【参考記事】をご覧ください)

【参考記事】
円安の本命は豪ドル/円! わずか2カ月半で10円以上も急騰した豪ドル/円は、100円がターゲットに。米ドル/円は、125円へ(3月23日、西原宏一)

 豪ドル/円は、米ドル/円と豪ドル/米ドルのレートを元に計算される通貨ペアですので、豪ドル/円が大きな値幅をもって上昇するのもわかります。

 今年(2022年)は第1四半期だけで17%もの急騰をみせた豪ドル/円、そして、11円以上も上昇した米ドル/円は、多くの為替トレーダーの収益を好転させ、為替市場だけでなく、金融市場の注目だったことは確かです。

2022年第2四半期の注目通貨ペアは? ECBのタカ派姿勢強まれば、ユーロの上昇幅はかなり拡大か

 では、第2四半期の注目通貨ペアは何か探ってみましょう。

 FRBは出口戦略のリーダー的存在であり、日銀だけがかたくなに強力な金融緩和政策を継続するとしているわけですので、米ドル/円が底堅く推移する可能性は高いでしょう。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足

(出所:TradingView

 ただ、FRBが出口戦略に邁進していくことは、金利先物市場で間違いなく織り込みつつあるため、第1四半期のように一方的な急騰はないかもしれません。

 世界的にインフレが高まる中、注目はFRB以外の中央銀行がタカ派に転じるタイミングで、大きな動きを引き起こす可能性があること。

 例えば、ユーロ/米ドル。

 ECB(欧州中央銀行)がタカ派姿勢をさらに強める観測はまだくすぶり続けており、それが一部のマーケット参加者の間からユーロ/米ドルの上昇余地がかなり拡大しているとの予測の裏付けとなっています。

 実際、ECBがマイナス金利から脱却する見通しが明白になり、特に財政支援を伴い、景気後退を回避できるのであれば、ユーロの上昇幅はかなり拡大するのでしょう。

ユーロ/米ドル 週足
ユーロ/米ドル 週足

(出所:TradingView

 以前、当コラムでご紹介させていただいたヘッジファンドの友人はこうした考え方をもっており、ユーロ/米ドルの反発のタイミングをはかっています。

【参考記事】
ユーロ/米ドルの1.08ドル台は、絶好の買いチャンスだった。豪ドル/米ドルは0.75ドル付近を上抜ければ、0.80ドルを目指す展開へ(3月10日、西原宏一)

 ただ、仮にウクライナとロシアの戦争が終結したとしても、ユーロ圏経済が年明けの予想を下回る可能性が高く、結果的に米国経済をアウトパフォームさせることを困難にすると想定されます。筆者としては、これが、ユーロ/米ドルの反発にリスクを傾けることを躊躇させる要因になっています。

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資源国通貨ではカナダドルにも注目。ただ、豪ドル/カナダドルを見ると、豪ドルに優位性ありか

 資源国通貨が注目という意味では、原油と関連性が高い通貨であるカナダドル/円にも注目。

 実際、今年(2022年)のカナダドル/円は、89.23円から100.19円まで急騰しており、10.96円も上昇。年初のスタート時点が高いとはいえ、カナダ/円は豪ドル/円より先に一時100円という大台を回復しています。

カナダドル/円 週足
カナダドル/円 週足

(出所:TradingView

 ただ、豪ドル/カナダドルの動きをチェックすると、今年(2022年)は0.8909カナダドルから0.9516カナダドルまで上昇しており、この点においては同じ資源国通貨といえども、カナダドル/円より豪ドル/円のほうが優位性があることはわかります。

豪ドル/カナダドル 週足
豪ドル/カナダドル 週足

(出所:TradingView

130円目指す米ドル/円と、100円に向けて続伸する豪ドル/円に注目

 では、4月に入って為替の方向性に変化があるのかチェックしてみましょう。以下は本稿執筆時点での、主要通貨の対円の騰落率。

対円騰落率(2022年4月1日~4月7日東京時間まで)

(筆者提供データを元にメルマガ部が作成)

 まだ1週間という短期間のデータでしかありませんが、4月に入っても米ドルと豪ドルの上昇が目立ちます。

 中央銀行のスタンスを確認すると、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])は今週(4月4日~)開催された金融政策会合の声明で、「忍耐強く」との文言を削ったことで、6月の利上げ期待が再び高まり、一時、豪ドルは急騰しました。

 一方、FRBは本日(4月7日)未明に公開されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨で2回連続の0.50%の利上げや、早いペースでのバランスシート縮小を示唆し、タカ派なスタンスは変わらず。

 どちらの中央銀行の発表も、マーケットではある程度織り込み済みだったため、発表後、豪ドル/円も米ドル/円も利益確定の売りに押されていますが、中期でのタカ派なスタンスは変わっていません。

 結果として、中央銀行のスタンスも含め、今後も米ドル/円と豪ドル/円が為替相場の中心となる通貨ペアとなりそうです。

第2四半期も130円を目指す米ドル/円と、100円に向けて上昇を続ける豪ドル/円の動向に注目です。

 それでは、今期もよろしくお願いします。


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