ドル円は133円台まで目指して進んだアジア時間だったが、すでにかなりのロング攻めも行われていたようで、欧州時間では調整の場をなった。しかしマーケットが想像したように押しは浅く、132円台を割り込むこともなかった。
すでにドル円の132円台の前半で買い注文が山積しており、この上げ過程での買い遅れ感が強まっている。まだ金利が上がりきっていないうちから、インフレのピークアウトを議論したりしていたというのが主因だろう。
クロス円もまったく下がらない。ユーロ円は142円台を見るに至った。そのうえニューヨーク時間では高値引けしているので、こちらの方がまだ買い余地を残しているようだ。
高値圏で引けると言うことは、買っても買ってもまだ買いたりないという証拠なのだから、私としてもスタンスは変えていなくて、ユーロドルのショート攻め。安全ではあるが、値幅が小さい。勢いもないので、持っていても面白くない。
批判を浴びたものか、黒田総裁は言葉足らずだったと釈明した。それでも考えの根本には変わりはないようだ。依然として物価高が一時的なものであるとして、積極的な対策をとらないであろうということだ。これは昨日のイエレン財務長官が発した言葉の「最近の物価高は許容できない」とする姿勢を真反対である。ますますドル円は上がっていきそうだ。
今日はイベントも少なく、昨日と同じ展開となることが予想される。やはりドル円とユーロ円が高値攻めするのを強いられるだろう。どちらも昨日つけた今年の最高値を追い抜いてくる局面もあるだろう。
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