米ドル/円は135円台を中心とした横ばい。一時136.70円まで上昇後は米長期金利の調整を受けて下がってきた
米ドル/円は6月21日(火)に136.70円まで上昇しましたが、米国のリセッション(景気後退)懸念などもあり、米長期金利が調整したことで米ドル/円も下がってきました。
中尾元財務官がブルームバーグのインタビューで、「YCC(※イールド・カーブコントロール)継続には多くのマイナス要素」、「為替介入の可能性も排除できない」と発言したことも米ドル/円の下落要因となりましたが、ただ134.26円で下げ止まり、135円台を中心とした横ばいが続いています。
(※編集部注:「イールド・カーブコントロール」とは、長期金利と短期金利の誘導目標を操作して、イールドカーブを適切な水準に維持すること)
(出所:TradingView)
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四半期末に伴うファンドなどのリバランスで米国株は上昇する可能性。ただ、大きな流れとしては下降トレンドが続くか
今週(6月27日~)は四半期末になるため、ファンドなどのポートフォリオのリバランスが出てくることになります。
4-6月期においては、金融市場は全体的に大きく動いているため、リバランスも大きくなる可能性があります。
通常はそれまでの動きの反対に推移することが多いです。
米国株も4-6月期は下がっていたため、リバランスで上昇する可能性があり、金融機関からも上昇予想が出ています。
ただ米国のリセッション懸念はまだ残っており、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長もインフレの対応をまだ積極的に行うと発言しているため、景気が弱くなりやすいことになります。
そのため米国株は期末で上昇したとしても、大きな流れとしての下降トレンドは続くことになると思います。
(出所:TradingView)
米国債も4-6月期は下がっていたため、これが買われ、その影響で米長期金利は下がることも考えられます。
そこからは米ドル売りにもつながります。
136円台まで上昇した米ドル/円には売りが出てきやすい。米国の祝日に絡んだポジション調整も起きるか
為替市場も4-6月期は、米ドル/円が121円台から136円台まで上昇しており、今週(6月27日~)は売りも出てきやすいように思います。
来週(7月4日~)月曜日は米国が独立記念日で祝日ということもあり、その面からもポジション調整が起きやすいように思います。
(出所:TradingView)
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ユーロ/米ドルは短期的に底打ちか。1.08ドル手前をターゲットに買いで良さそう
ユーロ/米ドルも4-6月期は下がっていたため、上昇する可能性があると思います。
1.04ドル台半ば~1.06ドル台を中心としたもみ合いにもなっているため、レンジ下限あたりでの買いがいいように思います。
日足チャートでは1.0350ドルがサポートされており、ここは超長期のサポートゾーンでもあります。
ここがサポートされているため、短期的な底打ちをしたのではないかと思います。
超長期では、リスク回避となれば米ドル高になる可能性があるため、底打ちと考えるのは時期尚早に思いますが、1~2カ月程度の期間であれば1.03ドル台で底を付けたと考えられ、先月(5月)の高値1.08ドル手前まで上昇するのではないかと思います。
ユーロ/米ドルはNYダウとの相関性も高く、NYダウが反発しているため、ユーロ/米ドルも反発するのではないかと思います。
そのため、1.08ドル手前をターゲットに、買いでいいのではないかと考えています。
(出所:TradingView)
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