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太田忠
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

緊張感ない円相場でドル円軽く2円も上昇、
米PPIで政策金利は上振れの可能性も

2022年07月15日(金)15:14公開 (2022年07月15日(金)15:14更新)
持田有紀子

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 昨日はPPIが公表された。予想より高めだったということ以上に重要なのは、今後、この結果を遅れて反映するであろうCPIにも影響を及ぼすということだ。これで9月FOMCもかなりきつい利上げモードで臨むことになった。すくなくともその覚悟ができたという意味で、今回のPPIは意義深い。

 もちろん7月FOMCで75ベーシスなのか100ベーシスなのかで悩むのは変わらないが、年末までを射程に捉えた場合、政策金利は3.5%水準ではおさまらない可能性も出てきた。

 ユーロドルもパリティを完全に下回ってきて、ドル高に弾みがついた。しかしよく考えてみると、ユーロドルの値幅は小さい。パリティというのは象徴的な出来事なだけであって、とくに儲けに寄与するとかいった類いのものではない。

 ユーロドルのパリティ割れに注目が集まっている陰で、ドル円が昼間のセッションで2円も上がってしまったことのほうが効果大だ。いちばん弱いところに流れが出ただけなのだが、それが目隠しされるくらいにユーロドルのパリティ割れには緊張感が伴った。

 ニューヨーク時間のコアタイムでは、ドル金利がそれほども上がらなかった。それゆえドル高も一服。さっそくユーロドルはパリティアッパーに戻してきている。私もパリティアッパーで売り込んでみたが、どうもあんまり上手くいかなかった。

 先日に韓国中銀が50ベーシス利上げして、次いでニュージーランドも50ベーシスの利上げをした。そして同日夜にはカナダ中銀は100ベーシスの利上げをした。アメリカの隣の国なのだし、経済圏も一体化している。カナダが100ベーシスをおこなったに、アメリカがそうしない正当な理由がない。

 それにしても陰が薄くなったのはECBの50ベーシス利上げである。他の国が大幅利上げに踏み切っているのに、虎の子を出す思いで決めた50ベーシスなのに、もうそれでは足りない感で充満している。ユーロ金利の相対的な低さが際立って、ついにユーロドルもパリティを割れてきたということだ。

日本時間 15時00分

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