台湾での偶発的な紛争も回避されて、昨日のマーケットはやや安心からリスクテークの流れとなった。ドル金利は大きく動かないものの、それがかえってリスク許容度を増大させたのかもしれない。米国株は戻し高値を切り上げてきて、押し目もほとんど作らず。どこからか株買いをしたいと考えていた人びとの買い意欲をそそったものであろう。
日経先物は米国株のスランプの間も円安に支えられていたので28000円を大きく越えてくるだけの力には乏しい。ドル円が切り返してきて134円台にも到達したというのに、米国株につられる以外は日本株が上がる材料に不足した。
しかし為替の王様であるユーロドルは動かない。1.0150から1.0250までコアレンジとして、どうしてもどちらかに跳ねていかない。レンジ相場だと思えば対処のしようもあるのだが、外部環境であるドル金利や政情不安などが起こるので、逆張りで攻めるには気が進まないのである。
そこは夏枯れだと割り切って臨まないといけないところなのだが、ここまで下がってきたユーロドルを、トレンドにフォローする以外はなかなか手が出づらいものなのである。
今晩はBOEの金利会合がある。何の疑いもなく50ベーシスの利上げを見込んでいる。たしかに50ベーシス上げる以外に打つ手がないのが実情だ。25ベーシスしか利上げしないというようなことがあれば、それは戻りかけていたポンドの独歩安をもたらすかもしれない。しかしそういったことはありそうもない。
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