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今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

米ドル/円は来週の米CPI、FOMCまで、135~138円
程度で乱高下しそう。現在の市場は、米国の金融政策に
敏感になり過ぎて、必要以上に反応してしまう迷走状態

2022年12月08日(木)10:39公開 (2022年12月08日(木)10:39更新)
今井雅人

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FEDウォッチャーのニックティミラオス記者の発言と、米ドル売り介入があった10月21日以降、大きく流れが変わった

 突然ですが、ニックティミラオスという名前をご存知でしょうか? 彼は、ウォールストリートジャーナル(WSJ)の記者です。

 彼の役目は通称FEDウォッチャーと呼ばれるもので、FRB(米連邦準備制度理事会)がどういう政策を考えているかなどを取材する記者です。

 彼は、米ドル/円が151円台にまで上昇した日(10月21日)「FOMC(米連邦公開市場委員会)のメンバーはそろそろ利上げの速度を減速することを考えている」という趣旨の発言をしました。

 ちょうどその日に米ドル売り介入があったことも加わって、その日以降、流れが大きく変わりました

 それまで、米国の利上げが加速していたことを背景に米ドル高が進んでいましたので、その分、この記事のインパクトは大きかったと言えます。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView)

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ニックティミラオス記者の新たな記事によって、米ドルは反転。どうして彼の記事がこんなに影響を与えてしまうのか?

 その彼が、今度は、新たな記事を掲載しました。

 その記事では、「FRBは最終的な金利のピーク(ターミナルレート)について、現在の市場が考えているより高い水準を想定している」という内容のものでした。

 この記事によって米ドル安の流れが止まり、米ドルは反転しています。

米ドルVS世界の通貨 4時間足
米ドルVS世界の通貨 4時間足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足

 どうして彼の記事がこんなに影響を与えてしまうのでしょうか?

 それは、彼の取材元がパウエルFRB議長だと言われていることが、まず一番の要因です。

 もう1つは、記事のタイミングです。

 各国の中央銀行のメンバーは、政策決定会合の前に金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならないというルールがあります。これをブラックアウトルールといいます。

 FRBの場合は、FOMCが開催される前々週の土曜日からFOMC終了時までがその期間となります。

彼の記事は2度とも、このブラックアウトの時期に掲載されているということです。

 これは何を意味しているかというと、FOMCのメンバー(おそらくパウエル議長)が自分で発言できないため、彼を使って市場にメッセージを出していると市場関係者が感じているということです。そして、それはある意味本当なのかもしれません。

現在の市場は、米国の金融政策に敏感になり過ぎて、必要以上に反応してしまう迷走状態

  それを前提に足元の相場を考えてみましょう。私が一番感じていることは、市場の過剰反応ぶりです。

 先週(11月28日~)米ドルが急落しましたが、それは、パウエル議長が12月のFOMCでは利上げのペースを落とす可能性があることを示唆したことでした。

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 しかし、そんなことはすでに分かりきっていたことなのに、市場の反応はかなり大きく、正直少し驚きました。

 その後、前述の記事が出て、今度は米ドルが急騰しました。しかし、元々私自身、ターミナルレートは5~5.5%の間と思っていましたので、記事の内容に特段驚きはありません。むしろ、市場の過剰反応の方が驚きでした。

 どうも、現在のマーケットは米国の金融政策に敏感になりすぎているために、必要以上に反応してしまうという状態になっているのだと思います。まさに迷走です。

 私自身もこの点をしっかり理解できていなかったので、かなり振り回されてしまいました。非常にやりにくい相場です。

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来週の米CPI、FOMCまで、米ドル/円は135~138円程度で方向感なく乱高下しそう

 今週(12月5日~)はあまり大きな材料はありませんが、来週(12月12日~)今年(2022年)最後の2大イベントがあります。12月13日(火)の米国のCPI(消費者物価指数)と12月13日(火)~14日(水)のFOMCです。

 米CPIは予想が年率で7.3%のプラスとなっています。予想どおりか、はたまた違う結果になるのか注目が集まります。FOMCでは、おそらく0.5%の利上げとなると予想しています。

 問題は、来年(2023年)1月31日(火)~2月1日(水)の次回FOMCでの利上げ幅が0.5%になるのか0.25%になるのか、そしてそれ以降も利上げは継続されるのか? という点について、どういうメッセージが出てくるのかです。

 すでに皆さんにはお伝えしていますが、私は、今回の利上げが0.5%、次回は0.25%、あるいは0.5%、その次は0.25%で、あとは状況次第と以前から予想していて、それは現在も変わっていません。

 ただ、自分が予想していた展開になっても、市場は過剰反応してしまうということを今回学びました。

来週の米CPI、FOMCに対しても、かなり敏感に反応すると思います。ここは予断を持たずに2大イベントに臨みたいと思います。

それまでは、残念ながら、方向感なく乱高下する相場に付き合わなければならなくなりそうです。イベントまでは、米ドル円は135~138円程度を想定しておきます。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView)


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