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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

米ドル/円は下がれば買い。米2年債利回りと比べて明らかに
売られ過ぎ! 米CPIとFOMCで「来年後半から米利下げ」の
見方が後退すれば、意外と上がってしまう可能性もある

2022年12月12日(月)14:15公開 (2022年12月12日(月)14:15更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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12月13日に米CPI、12月14日深夜にFOMC

今週(12月12日~)はイベントが多いですね。まず、12月13日(火)に米CPI(消費者物価指数)が発表されます。

先月(11月)の米CPIはサプライズとなりましたが、今回は翌日(12月14日)深夜にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えているだけに難しいですね。

米CPIの総合指数では6月の9.1%(前年比、以下同)をピークに低下してきましたが、重要なのはエネルギーと食品を除いた「コア指数」。


9月に6.6%へ上昇したものの、10月は6.3%と鈍化しました。この鈍化傾向が続くのかどうか。

いずれにせよ、12月14日(水)のFOMCは0.5%利上げで変わらないでしょう。


問題は、ドットチャートで示されるターミナルレートの見通しです。


5~5.25%へとやや引き上げられるとの見方がコンセンサスとなっています。

さらに高くなるようだとサプライズですし、想定よりも低いと米ドル売りが再開する可能性もありますね。

市場の織り込みが誤っているようなら、ウォール・ストリート・ジャーナルのニック・ティミラオス記者になにか言わせる可能性もある。


ニックの記事、ツイートにも要注意ですね。

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200日移動平均線でサポートされた米ドル/円、反発の可能性も

先週(12月5日~)発表された米PPI(生産者物価指数)は予想を上回り、米金利が上昇、米ドル/円も買われました。

米ドル/円 1時間足
米ドル/円 1時間足チャート

(出所:TradingView)

米CPI発表前なので値動きは限定的だろうと見ていましたが、今の米ドル/円は1、2円程度だと簡単に動きますね。

米ドル/円はちょうど200日移動平均線でサポートされています。ここを割っていくのか、反発するのか、年末に向けて注目ですね。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView)

10月高値151.95円から18円の下落は、米2年債利回りの水準と比べると明らかに売られ過ぎです。


米2年債利回りとの相関が続いていたと仮定すれば、現在の妥当なレートは145円。相関が切れた可能性もありますが、140円前後まで調整しても不思議はない水準です。

【※関連記事はこちら!】
米ドル/円は1カ月半で18円急落も、38.2%押しの133.09円で踏みとどまる。米2年債利回りに対して下げ過ぎで、調整に気を付けたい。NZドル/円は、95円が2023年のターゲット!(12月5日、西原宏一&大橋ひろこ)

米ドル/円&米2年債利回り 日足
米ドル/円&米2年債利回り 日足チャート

(出所:TradingView)

今週のイベントで反発する可能性もありますね。

来年(2023年)の予想を見ていると、「FOMCは年後半から利下げに転じる」との声も増えています。


今週のイベントでそうした見方が後退すれば、意外と上がってしまう可能性もある。


151.95円を超えることはないでしょうが、そのあたりを見極める週となりそうですね。

結局、米ドル/円は大きなレンジということになりそうですね。

大相場は終わっていますからね。

ユーロ/スイスフランの上昇にも警戒

12月15日(木)にはスイス、欧州、英国の政策金利も発表されます。いずれも0.5%利上げの予想ですね。

注目しているのはSNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])


今年(2022年)はユーロ/スイスフランをずっと売ってきましたが、ターゲットの0.95フランに到達してから反発しています。


為替市場全般でユーロが上昇していることもあり、パリティ(1ユーロ=1.00フラン)を超えても、SNBは介入しないのではないかとの意見も出てきました。


このままユーロ/スイスフランが上昇する可能性に要注意です。

ユーロ/スイスフラン 日足
ユーロ/スイスフラン 日足チャート

(出所:TradingView)

明確な材料がないまま進んでいるユーロ高ですが、米ドル安の裏返しということなんでしょうね。

ユーロ/米ドルについては、1. 0350ドルのダブルボトムを下抜けて加速しましたが、現在は1.0350ドルよりも上にあります。テクニカル的には上ですね。


ただ、欧州通貨はいずれ下がるとの意見が多く、個人的にも買う気がしない

ニュージーランドドル/円は88円のレジスタンスに注目。米ドル/円は下がったら買い

イベントこそ多い1週間ですが、年末ですし「方向性を決めるイベント」というよりは、「ボラティリティを高めるイベント」にとどまるかもしれません。FOMCを除いては、ですが。

今週の戦略としては、ニュージーランドドル/円がレジスタンスとなっている88円を超えてくるようなら買いたいですし、米ドル/円が下がったところは買っていいとも思います。

ニュージーランドドル/円 日足
ニュージーランドドル/円 日足チャート

(出所:TradingView)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView)

(構成/ミドルマン・高城泰)

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