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 JPモルガンのCEOが年次報告の中で、銀行危機はまだ収まっていないと指摘した。これはなんとなく落ち着いてきたと捉えていたマーケットには冷や水を浴びせるものだった。確かに根が深いようだ。それなのに勝手に市場の方が金利低下を促して、それを好感して株高となっている。それに警告を発したものだ。

 さらに言えば金融危機をなおざりにしているどころか、本丸であったインフレ対策も中途半端だと捉えられつつある。石油が上昇傾向なのは仕方がないにしても、金価格が2000ドル台のミドルである。過去最高値が2078ドルであることを考えると、もう一度インフレ撲滅にも腰を入れろと声が大きくなってくるのが予想される。

 昨日はその上に雇用データで求人数の減少が確認されたのだが、いつもならばそれによる金利低下を喜んで株高となるはずだったが、金利安にもかかわらず株価は軟調な展開となった。

 ドルも安い。アジア時間ではリスクテークが強かったので、ドル円も132円台の前半から後半まで上がってきていた。それはクロス円の上昇を伴うものだった。ドルが安いときには円もさらに安いのかなあと思って見ていただけだったが、それがニューヨーク時間になってからは純粋なドル安傾向を示したのだ。まさか131円台を見るなどとは思いもしなかったくらいである。

 今晩もADPの雇用指数や貿易収支がある。マーケットはちょっとドル金利の低下に神経質になってきているように見える。しかしドル金利の低下は株高を呼び込まない形で展開するのだろう。つまり金融相場からリスク相場に転換したと言うことだ。

日本時間 16時00分

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米ドル/円 スプレッド	ユーロ/米ドル スプレッド	最低取引単位	通貨ペア数
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり)	0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり)	1000通貨	30ペア
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