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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

ユーロは月末に買われやすい! 日銀のYCC柔軟化でも、日
本の金利が思ったほど上がらなければ、クロス円が買われ
る。米金利の動向を見ながら、ユーロ/円を押し目買い!

2023年07月31日(月)15:05公開 (2023年07月31日(月)15:05更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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深夜2時の日経リーク記事が意味したものは

先週(7月24日)のハイライトは、なんといっても日銀。


FOMC(米連邦公開市場委員会)、ECB(欧州中央銀行)理事会は、予想どおり0.25%利上げでしたが、海外勢も含め注目していたのは、日銀会合(日銀金融政策決定会合)でした。

驚いたのは、直前の深夜2時に日経(日本経済新聞)がリーク記事を出したこと。


朝刊に間に合わせ、他紙が後追いできないギリギリのタイミングが2時だった、との解説があります。

スクープ事情もあるでしょうが、日銀の立場から見れば、ロンドン市場が終わり、NY勢だけが残って薄くなったところで、うまく織り込ませましたね。


先々週(7月17日~)には、ロイターやブルームバーグが現状維持の観測記事を出し、日経は?と思っていましたが、直前に出してきました。


日銀のリークでしょうが、日経の顔を立てさせ、かつNY勢に織り込ませたのだとしたら、上手い戦略でしたね。

本来、情報漏れは問題ではあるのですが、時間が巧妙でしたね。


あの記事がなく、日銀会合を迎えていたら、東京時間でのサプライズとなり、NY時間に再度、米ドル/円の下攻めがあったかもしれません。


でも、前夜のNY時間に記事が出ていたことで、円高にはなりませんでした。


西原さんは、欧州時間に米ドル/円のロングで入りましたね。

YCC柔軟化でも、西原さんが米ドル/円を買った理由

多くの人は円高目線でしたが、株式市場が上がっていましたから、買いでいいだろうと。

日本の長期金利(10年債利回り)も、0.58%程度までと、思ったほど上がりませんでした。


日銀の発表をよくよく読むと、「各年限において、機動的に、買入れ額の増額や指値オペ、 共通担保資金供給オペなどを実施する」と書かれていたのがポイントですね。

日本長期金利(10年債利回り) 日足
日本長期金利(10年債利回り) 日足チャート

(出所:TradingView

長期金利が0.5%を超えてきたら、1%より手前でも臨時オペで対応する、ということですね。

今回のYCC柔軟化は、黒田さんがYCC(イールドカーブコントロール)の変動幅を0.25%から0.5%へ拡大したのと質的に異なる、ということですね。


日銀は早速、今朝(7月31日朝)に臨時オペを行なっています。


米ドル/円が上がっているのは、そのためですね。

米ドル/円 1時間足
米ドル/円 1時間足チャート

(出所:TradingView

「日銀の臨時オペがいつ入るか」もポイントに

今は0.6%前後ですが、これから債券市場は、「いつ日銀が入ってくるか」と身構えないといけないことになります。

日本長期金利 日足
日本長期金利 日足チャート

(出所:TradingView

今後は米ドル/円を取引するときにも、日本の長期金利を見て、「どのあたりで日銀が入ってくるか」ということを考えていく必要がありそうです。

注目度が高まっていた日銀会合ですが、今回動いたことで、しばらく動きはなさそうですね。

物価見通しもポイントでしたね。今年(2023年)の見通しは引き上げましたが、来年(2024年)は引き下げています。


見通しのとおり、インフレが落ち着くなら、今回の政策変更で乗り切れることになります。

「Transitory(一時的)」と繰り返しながら、インフレが収まらなかったアメリカのようなことになるリスクはありますが、少なくとも年内は、現行の政策で乗り切れそうですね。


株価を落とさずに政策を変更した植田総裁は、意外とやり手なのかもしれません。

豪州、英国の政策金利、週末は米雇用統計も

日本の長期金利が0.5%を超えてきて、本邦勢にはJGB(日本国債)の投資妙味が高まってきました。


米国債は、短期金利の上昇でヘッジコストが高まり、投資しづらいとの声もありましたから、生保などがJGBへの投資を活発化させると、日本の金利は思ったほど上がらない、ということにもなるかもしれません。

米金利は下がるにしても、急激に下がることはなさそうですし、円金利も急騰しないということなら、金利差によって米ドル/円は買われやすくなるでしょうし、それ以上にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が買われることになります。

今週(7月31日~)は豪州、英国の政策金利が発表されます。豪州は据え置き、英国は0.25%の利上げ予想です。

金利先物市場の織り込みを見ると、豪州は9月も据え置きですね。


あと1回利上げがあるかどうかですし、あったとしてもそれで打ち止めというレベルです。


週末(8月4日)には米雇用統計も発表されますから、ここからは再び米金利にも注目していきたいですね。

米長期金利(10年債利回り) 日足
米長期金利(10年債利回り) 日足チャート

(出所:TradingView

月末のユーロ買いに注目。米金利の動向も見ながら、ユーロ/円の押し目買い

今週の戦略はどう考えますか?

今日は月末ですが、月末のユーロは買われやすい傾向があることからも、ユーロ/円のロングがいいのではと思います。

ユーロ/円や英ポンド/円は、金曜日(7月28日)に長い下ヒゲをつけています。クロス円は強そうなチャートですね。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

英ポンド/円 日足
英ポンド/円 日足チャート

(出所:TradingView

あっという間に、下を確認してしまいましたね。


米ドル/円は当面、137円から142円程度のレンジなのかもしれません。抜けるとすれば上ですが、145円を超えてくると、為替介入の警戒感も出てくる。


米金利の動向も見ながら、ユーロ/円の押し目買いを狙っていくのがいいのではないでしょうか。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

(構成/ミドルマン・高城泰)

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