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 昨日も円売りの構図には変わりはなく、東京時間は142円台で推移した。どうせいずれもう一吹きあるだろうと思っていたが、やはり案の定、ニューヨークオープンを待たずに143円台に乗っていた。これで日銀の会合が終わってから５円幅もの上昇となった。

 それでもまだ上げたりないようでもある。YCCは変更したけれども、緩和状態はまったく変わっていませんよと主張したのが効きすぎた形となっている。そういえば植田総裁は学者なのだから、市場との対話には関心も無いだろうし、また下手そうでもある。

 私はスモールのドル円を利食い売りして、次の買い場を探しているところなのだが、なかなか見つからないでいる。ニューヨーククローズ間際になって、フィッチが米国債を格下げした。累積赤字などを考えれば格下げされても仕方のない財務状況ではあった。

 しかしこれまでひたすら放漫な支出をしてきて、ずっと格下げを食らわなかったことが不思議なくらいだ。しかし格下げはなかったことが慣れっこになっていて、なぜ今なんだという疑問がマーケットには残る。イエレン財務長官も早速に反対意見を述べている。

 早朝の反応としては、肝心の米国債はほとんど無反応だった。ドル円が50ポイントほど下がったのと、時間外での米国株取引で前日の安値を抜けてきたことくらい。つまりあんまり大きくは反応していなかったのだ。ただ株価緩んでくるにしたがって、ドル円も値を崩し始めている。今夜の海外市場での反応を見なくてはいけない。

日本時間 15時45分

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