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志摩さんのメルマガ「グローバルFXトレード!」では、トレード実績を公開していますが、2023年4~6月の米ドル/円メルマガトレード実績は800pips超!そして、1~6月までの実績は1300pipsを超えています。
記事では、4~6月にターニングポイントとなったトレードも振り返っているので、志摩さんが、なぜFXで勝ち続けることができるのか知りたい人はぜひご覧ください。
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⇒FXプロトレーダー・志摩力男の本領発揮!4~6月の米ドル/円メルマガトレード利益は800pips超え!年間収益1300pips突破! FXで勝ち続ける極意とは?
YouTube動画「週刊!志摩力男」では、志摩さんがより注目しているテーマをピックアップし動画で解説します。動画を視聴したら、続けて最新コラムをご覧ください。
米ドル/円は急に膠着状態になってきた。日銀のYCC修正が米国債市場に影響を与えた
米ドル/円相場が急に膠着してきました。
日銀がYCC(イールドカーブ・コントロール)修正に動き、米ドル/円は138.06円前後まで下げましたが、ショートカバーで143.88円まで買い戻され、その後、141.52-143.49円で動意に乏しくなってきています。YCC修正、格付け会社フィッチの米国債格下げといった材料消化に時間がかかるのかもしれません。
(出所:TradingView)
市場参加者の多くの疑問は、「日銀が政策修正に動いたのに、なぜ円高にならないのか」でしょう。
しかし、その点に関しては日銀金融政策決定会合前から指摘させていただきました。一時的に3-5円程度の円高にはなるが、すぐに円安トレンドに戻ると。なぜならば、仮に日銀が政策変更したとしても、金利上昇はわずかであり、膨大な日米金利差を考えるとほとんど影響がないからです。
【※関連記事はこちら!】
⇒7月28日(金)の日銀金融政策決定会合は非常に重要。米ドル/円は、政策変更なければそのまま145円へ。変更あっても円高は一時的、その後は再度の円安トライか(7月21日、志摩力男)
おもしろいのは、日銀によるYCC修正が、日本の債券市場より、米国の債券市場に影響を与えたことです。
米30年債の金利が急騰しました。これまで4%以上に行かなかったのが、急激に4.3%まで急騰しました。これは相当な動きです。米国債発行増に加え、YCC修正で日本の機関投資家が米国債を買わなくなるかもしれない、その恐怖感から米30年債は急落(利回りは上昇)しました。
(出所:TradingView)
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米30年金利上昇が新興IT企業に悪影響を及ぼす理由
米30年の金利が上昇すると、今度は株式市場に影響を及ぼします。
企業の想定される利益から現在価値を計算する時、低い金利を使うと企業の現在価値が大きくなります。新興IT企業等が割高と思われる水準でも買い進められる理由です。
しかし、高い金利を使わなければならないとなると、急激に色褪せます。高金利で将来のキャッシュフローを固定化できる方が良いと考える機関投資家は出てくるでしょう。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですが、日銀のYCC修正が米30年金利上昇を招き、米株安となります。個人的には、米国株はAIバブルで上がってきた部分もあるので、下げ相場に入るのではないかと考えています。
(出所:TradingView)
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圧倒的な日米金利差が円高を阻む。米ドル/円ショートは短期トレードにならざるを得ない
米株安なら、リスクオフの円高もときおりあるかもしれません。しかし、時々リスクオフの円高があっても、かつてのように続かないと思います。圧倒的な日米金利差が円高を阻みます。
米ドル/円をロング(買い)にすると、スワップ金利が毎日入ることになります。トレードする際、私はあまり気にしたことがありませんが、ここまで日米金利差が大きくなると、気にせざるを得なくなります。
※筆者提供
現状だとこのくらいになるのですが、これはかなりのものです。
米ドル/円を1カ月ショート(売り)にすると、70銭スワップで負けることになります。必然的に、ドル/円ショートは短期トレードにならざるを得ません。
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日銀が大幅な利上げに動くことはまずない…。米ドル/円は145円を超え、政府・日銀による介入との戦いになるか
貿易収支が一時の巨額赤字から、わずかとはいえ黒字に転換し、円高方向に戻るという予測も広がっています。一部には「円高になりすぎたらどうしよう」と、いらぬ心配までする人もいます。残念ながら、現在の金利差を考えると、杞憂に終わるでしょう。
ある外銀では、日銀がこの先YCCを完全に撤廃し、マイナス金利を解除し、そして他の国同様、0.25%ないし0.5%程度の利上げを今後何回か続け、1~2年後には、1.5%程度の政策金利になると予測しています。
もし現実にそうなれば、米国もいつかは利下げ局面に入るので、米ドル/円が120円以下、もしかするともっともっと円高になると予想するのも現実的かもしれません。外国人トレーダーの多くは、そうした世界を想定しています。
しかし、日銀がそのように動くことは、まずない。多くの日本人にはわかります。そんなに利上げをしたら日本経済がどうなるのか。将来的にはマイナス金利解除、そして福井総裁時代にあった0.5%ぐらいの利上げはあるかもしれませんが、それ以上の利上げは相当厳しい。
今のインフレが、内需の強さから来るインフレではなく、輸入物価の高騰からくるインフレであることは日銀も認めているところ。アベノミクスの結果、デフレから脱却したわけではない。だから、他国の様な利上げには踏み切れません。声明文にもあるように「金融緩和の持続性を高める」措置を取っただけであり、それは本音でもあるでしょう。
いつかは、米国も利下げ局面に入るのかもしれませんが、それはまだまだ先です。前回のコラムでも紹介したアトランタ連銀のGDP Nowは、+3.9%だったのが、8月9日(水)時点では+4.1%に上方修正されています。この米国経済の強さは、本当に異様です。
【※関連記事はこちら!】
⇒米国債の金利は格下げ前から上昇している! 本当の理由はどこにあるのか? 米ドル/円は一定の影響で短期的な調整があっても、圧倒的金利差による円安は続く(8月4日、志摩力男)
(出所:アトランタ連銀)
この大きな金利差がかなり先まで続くのであれば、米ドル/円をロングにすることが合理的。スワップ金利は魅力的です。
いずれ、145円を超え、また政府・日銀による介入との戦いになる可能性が高いのではないかと考えています。
(出所:TradingView)
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