昨日はベージュブックが出て、地方ベースでも国内景気の鈍化や雇用の軟化が示されることとなった。それでドル金利はさらに低下し、とくに短期金利の下げが顕著となった。ドル円もアジア時間につけた146円台から復活して147円台の後半に戻っていたのだが、これも再び押されている。サイドの146円台への突入も時間の問題となっている。
金利安がリードする形で、それを好感して株買いが着実に進んでいる。ここまで激しく上がってきたのだから大幅に上がることは期待できないにせよ、それでもディップを作らない。結果として株価は狭いレンジが続く毎日となっている。
しかし今はドル金利の反転時期である。それがいつ来るのかという問題だけである。それゆえ金利が下がると株価が上がるという金融相場の展開を続けている。これは将来の企業コストが減少することを織り込もうとする動き。
こうした金融相場の起こっている段階ではまだドルを安心して売っていけない。やはり売り込みが可能となるのは金融相場が転じてリスク相場の様相を呈してきてからだ。リスク相場なのだから、株を買ってリスクを取るか、債券を買ってリスクを取るかの選択になる。つまり株が上がるときには金利も上がらないといけない。
ちょうど現状の逆の相場展開が必要なのだ。金利が下がっていくのはやむを得ない方向だとすると、リスク相場になるためには株価が下落しないといけない。米国株の下落が明確に見えてきたならば、そのときは金融相場からリスク相場への転換だと考えてドルを全面的に売っていってもよくなるだろう。実際に株安になるのだったら、ドルも売りやすいはずである。
日本時間 15時10分
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