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西原宏一_メルマガ取材記事
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

タカ派理事の利下げに言及しドル金利はいっせいに低下、
ドル円も下ブレークだが突っ込み売りにはためらい

2023年11月29日(水)15:53公開 (2023年11月29日(水)15:53更新)
持田有紀子

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 タカ派だと思われていたFRBのウォラー理事が「利下げも視野に入ってきた」と公言したことによって、来年早々の利下げが現実味を帯びてきた。ドル金利はいっせいに低下し、短期金利は25ベーシスポイントの下げとなった。

 短期金利の下げはモロにドル相場に影響する。それでドル円は一気に下げ、再び147円台まで突っ込んできた。そしてドル指数の収容部分を占めるユーロドルも久しぶりに1.10台に乗せてきた。

 すでにあったドル金利の先安感を裏付ける形になったことでもあり、これで金利の付かない金融商品には資金シフトが顕著になった。金価格の上昇よって、いよいよ歴史的高値に臨んでいる。

 金利の上げ方がかなり遠慮的であったので、十分に金価格が下がっていなかったことが最大の要因である。つまりインフレ撲滅には失敗する可能性が出てきたと言うことだ。言うまでもなく銀価格も高い。そしてビットコインも再び4万ドル台を目指している。

 そうした中でドル円はウォラー理事の発言とともに147円台の前半まで下がったのだが、さすがに前回もここで止められた感が強い。個々までは手短にドル円のショートで攻め込んでいても、さすがに147.50円以下は売りこんでいくのはためらわれた。

 そういうわけで今朝は147.30台でスモールだけロングで入ってみた。この辺で底打ちしたら、149円台くらいまではあっさりと行くのではないかと思えたからだ。しかしドル円はスンナリと146円台に突入した。あまり引っかかる様子もなく、むしろ短期的なロングポジションの投げ売りも出た感じだ。私も損切りを余儀なくされたが、ここから突っ込んで売っていくのはまだ恐ろしいものがある。


日本時間 15時45分


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