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円売り一辺倒の市場センチメントが、少し緩んできた
米金融政策に関する憶測は、先週(6月29日~)リリースされた6月米雇用統計を受けてまた変化してきた。2026年年内利上げ観測があったが、すっかり後退した上、一部市場参加者は再び年内利下げの方向へ予測し始めた。また変わるので、真面目に受け止めなくてもよい。
日本サイドでは、「骨太方針」が日銀牽制と思われて文句が出たため、政府はそれを削除。財務大臣や経済財政担当大臣などの閣僚による「日銀の独立性を尊重」といった発言も相次ぎ、また「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの国内投資後押し」という財務相の発言が報道された。明らかに行きすぎた円安を危惧する向きとして意図的な発言だと思われる。
ゆえに、米ドル全体の頭が重い構造に加え、目先は円売りポジションの買い戻しが見られており、少なくとも円売り一辺倒の市場センチメントが、少し緩んできた感触を得られている。
既述のように、通貨先物市場における円売りポジションの総計が史上最高レベルを更新しており、円の続落なしでは買い戻されやすい。
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⇒米ドル/円は2026年4月高値を更新する可能性もあるが、米ドルの高値を追えない! 行きすぎた円売りがトレンドの大反転につながった前例も(2026年6月12日、陳満咲杜)
目先、米ドル/円はまだまだ強気基調を保っており、この程度の反落をもって頭打ちを判断できるものではないが、円売りさえすれば儲かる状況が修正されるきっかけとして注意しておきたい。

(出所:TradingView)
ユーロ/円の頭の重さを確認できれば、円売り継続を前提とするストラテジーの崩壊もあり得る
クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の代表格として、ユーロ/円の動向も気になる。目先の反落を受け、明らかに4月高値から引かれてきたメインレジスタンスライン(緑の破線)の存在感が一段と鮮明化している。
ユーロ/円の頭の重さを確認できれば、円売り継続を前提とするストラテジーの崩壊もあり得るから、要注意だと思う。

(出所:TradingView)
切り返しが目立つ英ポンド。英ポンド/円も高値を更新していたが、反落を示唆するサインが点灯!
主要外貨の中で、英ポンドの切り返しが目立つ。一気に75日移動平均線(緑)や200日移動平均線(赤)を突破し、完全なる底打ちを示唆している。6月後半にていったん3月安値を割り込んでいたから、それ自体が「ダマシ」のサインとして効くなら、ここからより堅調な値動きになるかと推測される。
英ポンドの上昇は恐らく不人気な首相が辞任を表明したこと、また、英早期利下げ観測の後退などファンダメンタルズの材料が背景として効いていると思うが、本質的には米ドルの頭打ちの証明だとみる。言ってみれば、米ドルは対円のみではなく、そのほかの主要通貨に対しても買われすぎの状況だったので、これからさらに修正されていく公算大。
ゆえに、英ポンド/円はいったん高値更新していたが、下のチャートが示しているように、結局メインレジスタンスラインの確認となり、日足では大型「上昇ウェッジ」を形成している。もっとも、「上昇ウェッジ」というフォーメーションは、これから反落を示唆するものだから、円売りの息切れを覚悟しておきたい。

(出所:TradingView)
足元の状況は「円安バブル」と言っても過言ではない
筆者は、ずっと円安の行きすぎを示唆してきた。足元の状況を「円安バブル」と言っても全然過言ではないと思う。しかし、世の中の大半は反対の見方を持ち、円安の一段加速あるいは通貨としての円が崩壊していく話が世に氾濫し、人気を博している。
このような現状をどう見るべきかについて、先日Xにてつぶやいたので、それを提示して本稿を終わらせたい。市況はいかに。
円安論自体のバブル、破裂間近。 #円安 https://t.co/DhzwtPonoq
— 陳まさと@プライスアクション (@chinmasato) July 7, 2026














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