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 CPIは予想通りの結果だった。中期的に見ると、インフレ鈍化を示しているという内容だった。しかし驚きがなかった分だけ、マーケットは大きく反応はしなかった。翌日に控えるFOMCでの議論を揺るがす内容でもなかった。

 しかし個別にはインフレ率が下がっているのはエネルギー関連がメインであって、中古車や家賃などは上昇傾向を強めている。コア部分は依然として物価が高止まりしていることを表している。

 そうした状況で、短期金利の先物価格の世界では、来年の４月以降からの利下げを織り込んで入る。そして来年いっぱいで100ベーシスの利下げまでを含んでいる。これを検証する上でも、今夜のFOMCでのドット・チャートの中心値が気になるところ。

 市場が想定しているほど利下げを見ていない場合の方が面白い展開となりそうだ。現状の金利水準から見ると、明らかに下げ幅分を深く織り込み過ぎているからだ。ドル相場の方もそれほどもドル安とはなっていない。

 そこで従前の見解と同じような主張が繰り返されると、本来ならばドル金利の上昇とともにドル買いになるところなのだが、米国株が激しく落ちることになりそうだから先にリスク許容度の減退からのドル円やクロス円の下げポーションがきつくなりそうだ。

 つまり素直にドルを買っていってよいのは最初の15分くらいだけで、その後には相当のドル売りに見舞われる可能性があるということだ。

日本時間 15時00分

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