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 BOEもECBも金融政策に変更はなかった。これは市場のジャスト予想通り。関心を集めるのは、市場が前傾姿勢で期待している来年早々の利下げなのだが、それにたいして金融当局者がどのような見解を示すかであった。

 イギリスもECBも利下げの時期を探るのは時期尚早としている。そしてインフレの芽がなくなったのかは楽観視できないともしている。スタンスとしては変えていないことを主張しているのだ。

 マーケットの反応としてもダイナミックなものではなかった。それでもポンドやユーロでは買いが進み、前屈みになり過ぎていた分のいくらかを巻き返したという格好だ。ユーロやドルの金利低下はさらに進んで、それを好感して欧州株や米国株は史上最高値を追求している。

 私としてはドル円が完全にベアになってしまっている。東京時間に140円台まで差し込んで多少の押し返しを見せていたが、それでもドル円の戻り売り態勢に変化はなかった。本当に来年に75ベーシスも利下げするのであれば、ドルの下げはこんなもので済むわけがないと思われるからだ。つまり現状のドル円相場は割高に見えて仕方がないのだ。そして来週には日本サイドの金融会合もある。総裁自らがチャレンジングだとも言っている。

 もっと円高でも不思議はないと感じているのだから、141円台のドル円でも喜んで突っ込み売りしていける。その日での下げは限定的でも、何度も利食いで買い戻す事もできそうな展開が続きそうである。

日本時間 15時30分
 

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