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 低下傾向を示すと思われていたCPIだったが、予想に反して本体部分もコア部分も上昇となった。しかも上昇幅はしばらくは見られないくらいの高めの数値となった。月初の雇用統計のデータで３月利下げはなくなったが、このCPIでは６月利下げもないと判断されることとなった。

 これでドルの短期金利は年内に５回分、125ベーシスの利下げを織り込んでいたものが３回分は吹き飛んで２回分、50ベーシスしか利下げを見込んでいないこととなった。この状況では再利上げ論も出てきそうなレベルである。

 米国株はCPIの発表によって大幅安で推移。ドル相場も上昇し、全面高。ドル円は149円台のミドルだったものが、150円台のミドルにまで急騰。その後は一度も150円の大台を割り込んでいない。私もドル円を買おうと思っていたのだが、まったく買えず。やっと手が出たのは150円台に乗ってからだ。いうまでもなく、あまり多くを取れなかった。

 ところで今月に入って中国株の下落が加速し、代表的な上海指数は2700ポイントを割り込んだ。2700ポイントというのは下限の象徴である。なぜならば2020年1月の武漢でのウイルス発見時のレベルが3000ちょうどくらいであった。

 そして１ヶ月ほどの閉鎖の後に開始したときの底値が、2700ポイントであったのだ。市場はもっと下サイドまで突っ込むのを期待していたのだが、社会主義のせいもあってか、押しは2700で踏みとどまった。

 そうしたショック中の状況での安値を、今回は瞬間的にでも割り込んだことの意義は大きい。その後は先週からかなりきついショートカバ－を見せているが、それとても中国政府の買い支えかもしれない。ショートカバーは一時的なブームで終わるのは、今年に入ってからの中国株の波動を見れば明らか

日本時間 15時10分。

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