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 昨日はマーケット全体が調整局面入り。エヌビディアはまだ上がり続けたが、アップルやテスラには悪材料が出て、全体として米国株が下げに転じた。ドル金利も小動きだったので、為替相場も小さい値動き。その中でもユーロ円がアジア時間から着実に値を伸ばしてきた。意志のある動きを見せたのはクロス円だけかもしれない。

 私は朝からドル円を買ってみたのだが、なかなかぱっとしないポジショニングとなった。ロングを持っているせいか、相場が重たく見えてしまう。欧州序盤でほんの少々の利益が出ているところで利食い売りして閉まった。相場にダイナミックさが足りないので、その後はどうも参入する気にはなれなかった。やはり翌日からのFRB議長の議会証言や、週末の雇用統計に向けての様子見が始まったのかもしれない。

 ところで日経平均株価が４万円を超えてきたが、生活実感としてはまったく実感がわかない。円安のせいで日本がとても割安だという話しはよく聞くが、明らかに日本は貧乏になっているように見える。30年前の株価が高いときは長期金利が５％くらいだった。これは企業の利益率が５％の固定金利と競争していたことを意味する。それで株の時価総額は世界の半分近くを占めていたほどだ。

 しかし現在はGDPが２四半期連続でマイナス。これはリセッションの定義と重なる。国際競争力の低下は各方面に見られ、直接目に付くのはエンタメの部類である。スポーツの試合などでは周囲に日本企業の看板が数多く見られてたものが、今は欧米や中東のスポンサーのものが多い。果たしてこれで世界でちゃんと儲かっているのかと疑ってしまう。

日本時間 15時20分 

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