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 昨日から夏時間入り。タイムテーブルは早くなったものの、昨日は経済イベントがなかったため、あまり実感のわかない一日となった。バイデン大統領がFRBの専権事項であるはずの金融政策にも言及し、年内利下げの可能性を指摘したことで、ドル相場は重いままだった。

 しかしダイナミックな動きは見られず、ドル円も下げ幅は限定的。146円台の中盤で再び止められた。ドル金利の相場も株価も大きな動きはなし。今晩のＣＰＩを見てからと言う姿勢が強まっている。

 だが日経平均株価が４万円までいっても、いまだに今がバブルかどうかの議論が分かれている。「実感がないからバブルだ」というのも一理ある。80年代は24時間働いて、そして得る収入もそれに比例して多かったような気もする。

 働けばその分だけ収入が増えると思っているから消費行動もそれに伴い財布のヒモは緩くなる。夜中にラーメンが食べたくなって片道2500円のタクシーで行くようなことも平気に行われていた。同じ労働を強いたら、今ならばブラックと言われてしまう。

 一方で「実感がないのだからバブルではない」というのも説得力を持つ。企業のあげる利益は過去最高。それならば利益に見合うだけの株価であっても、買っていけるというもの。利益が基準となって割高感はないというもの。高揚感が伴っていなくても関係はないという理屈だ。

 日本株はだいぶスピード調整を強いられているが、結局のところ、バブルかどうかは終わってみないと判明しないのではないか。今年の年末の相場が３万円を割り込んでいるようであれば、やはりあれはバブルだったというもっともらしい理屈がつくのだろう。

 さて今晩は米CPIの発表である。金曜日の米雇用統計の結果で利下げ期待が高まったとはいえ、少し当惑させるような内容でもあっただけに、次の手がかりとして注目度が上がっている。米10年債の入札も予定されているし、ドル金利の反応を見たいところ。

日本時間 14時00分

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