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 PPIが出たが、最近の傾向通りにややインフレ加速気味の結果となった。PPIに遅れること約３ヶ月の遅行指標であるCPIは、これで６月に発表する分までは大きく下がることはないだろうということになった。ドル金利の見通しは短期金利の先物市場で反映されるが、６月利下げはほぼ払拭された格好だ。大統領選挙の前に１回、そして年末にもう１回というところだろう。

 長期金利の上昇もやや目立って、それが堅調だった米国株の足を引っ張る格好となった。リスク相場とはならず、ドル金利の上昇とともにドル相場は持ち上がった。ユーロドルは久しぶりの1.08台まで沈んだ。

 数字が出た直後に私もドルを買おうと思ったが、ドル円は上値が重そうに見える。来週に日銀会合を控えて売っておきたい人が多いのではないかと思えるのだ。同じドルを買うならば対ユーロがよいだろうということで、1.09台の前半で売ることにした。

 これが上手くいって、1.08台に突入したときには売り増そうかとも考えた。しかしまだコアのレンジ内だと思うと、なかなかレンジブレークという訳でもなかろう。そう考えて売り増しは控えた。

 朝になっても同じようなレベルだ。ニューヨーク時間の午後はそれほども動かなかったのだ。とりあえず利食いで買い戻して、再びユーロ売りをする機会をうかがっている次第だ。

 夏時間に入ってからフットワークが軽くなった。やはり日本の活動時間に近くなったからだろう。今晩もマーケットに影響を与えそうな経済指標がある。もはや市場の関心は来週の金利会合に移ってしまっているが、その前の積極的なポジション調整の場ともなりうる。

日本時間 15時15分

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