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 昨日もドル円は151円台でステイ。相場としては上サイドに行きたがっているが、政府の介入も出てくるだろうという恐れから動けないでいる状態だ。クロス円、特にユーロ円が164円台アッパーで高止まりしている限りは、なかなかドル円も下げは始めるのは困難だろう。週末にはイースターで連休になる欧米人も多いことから、マーケットには動意が欠ける状態が続く。

 日本人による新NISAの購入は、主に外国株に向かっているという。それはその通りだ。NISAと関係なく、外国ものに投資しようと思ったら、米国株の、しかもハイテク辺りに資金投入しておくのがよいと考えるものだ。でも保守的なマネーであるべきはずのNISAにおいてもこうなのだから、為替リスクを考慮しても海外に資金を振り向けるのに抵抗はなくなってきているのだろう。

 だとすると元本保証の債券マーケットでも、外債投資に個人がどんどん入っていくのも妨げられない。なんと言っても円債の利回りは0.7％ほどである一方、米債は４％以上あるのだ。これだけの金利差はとてもおいしい。株と同様に債券にも海外にマネーが流れていく様が、ありありと想像される。

 日本人も円債よりも外債の方を選好するようになるだろう。そうすると以前のように円債は日本人の買いによって支えられていると、気軽には言っていられなくなる。円債の格下げがあってもマーケットが正しく反応しなかったのはそのためであり、アメリカの格付け機関よりも日本政府のやっていることの方が正しいと豪語していた。

 実際に円債の先物をショートで構えていた多くのプレーヤーが円債の暴落なんて起こりっこないやということで撤退していった。それが今となっては円債のほとんどを日銀によってもたれている。ちょっと図式は変わってしまったが、今後も円債の格下げを「ボツワナ以下だ」といって笑っていられるだろうか。

日本時間 15時15分

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