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 先週の金曜日はマーケットに大きなイベントもなく、それぞれのマーケットファクターも別々の動きとなった。米英がともにお休みとナルメモリアルデーを控えているので、どうしてもプレーヤーもお休みモードに入ってしまう。今週もダイナミックな動きを期待する方がおかしいのかもしれない。

 ５月を振り返ってみると、ゴールデンウィーク中にドル円が160円台まで達して、ようやく介入らしき動きも出てきて始まった。確かに今のところ160円の手前の150円台の後半のところではキャップされた格好となっているが、それでも157円台まで戻ってきている。

 やはり実弾介入の効果も限定的で、時間稼ぎでしかないのもうなづけるだろう。イエレン財務相の言うとおり、根本的な事から変えないといけない、もしくはやれることがもっと先にあるだろうということだ。つまり日本の連続利上げをやってからだというのが、米当局も含め、マーケット関係者の総意でもある。

 一方でユーロドルの変動はだんだんと小さくなってきている。ECBの６月利下げがあるかないかでもっと揺れてもいいはずなのに、まったくの小動きとなっている。イギリスにも先行して６月利下げを始めたにしても、もっとユーロドルやユーロポンドに下げ圧力がかかってもよさそうなものだ。

 それが毎日の変動幅が50ポイントもないような日が続出しているのだ。ユーロ円が170円台に乗せてきていることからも、ユーロの利食い売りなどが出てもよさそうなものなのに、むしろ買い意欲を高める結果となっている。

日本時間 14時40分

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