日銀は金融政策の正常化の一環として、毎月の国債の購入額の減額を示した。しかし今回の会合で減額が実施されると見込まれていたのに、実際の減額実施は次回7月からだと言うことに決まった。これがややハト派的に市場には受け止められた。マーケットでは円売りがかさみ、ドル円は158円台に乗せてきた。
これでは円安に歯止めがかからず一般消費者の購買力を下げることにつながるとして、批判が集まることになりそうだ。それに対して日銀もしくは政府は容認の姿勢を示すのか。次回の日銀会合までの当局者によるフォローアップがこれからは注目されることになる。
ドル円は上がってきたが、158円台に近づくとテクニカルな面からの売りを誘う。介入警戒感もあるのだが、やはりこれまでドルロング頑張っていた人もいったんは利食いをしておきたいところであろう。私もスモールロング作戦はとりあえず終了させることにした。次のステージの模索のためにフレッシュな材料待ちとなる。
しかし海外市場では流れは反転して、ドル円は156円台まで沈んだ。植田総裁の会見では量的引き締めも「相応の量」であるとし、「7月利上げ」もあり得るとしたからだろう。いちおうの金融正常化を意識しされ、見直されたのであろう。日経先物も東京時間では39000円台までつけていたのが、そこから800円弱も下落している。
本日もこの流れは続いていて、日経先物は38000円の大台を割れる場面もあった。ドル円のほうはゆっくりではあるがまた157円台に戻して来ている。円債も軟調で、軽い日本売りという感じである。
日本時間 15時15分
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