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 金曜日に出たPCEのコアデフレーターは市場の予想通りだった。それでドル金利は少しの低下傾向を示したのだが、すぐにマーケットの関心は週末のイランの大統領選やフランスの総選挙に移ったので不安感から中長期債の利回りは上昇した。

 そのため米国株をはじめ、欧州株も少なからず調整。週末を越えてのリスクを回避した格好だ。ドルは高いままで、特にドル円はトップから離れたとは言っても160円台の後半で週を終えた。

 それにしてもトランプ氏とバイデン大統領の討論会は予想以上にひどいものだった。バイデン大統領がよぼよぼしているというのも、いろいろあるスピーチの中での切り取りなのではないかと疑っていた面もこれまであったが、リアルタイムで90分間やってみると、それがモロに出た形となった。

 バイデン氏は「コロナに打ち勝って・・・」と言いたかったところを「メディケアを打ち破って」と言い間違え、それに気づかないでいる。しかもご丁寧にすぐ後にトランプ氏に「おまえはオバマケアを即座にやめるんだな」と念を押されている。これでバイデン氏の候補交代が濃厚になったようにも見える。

 今週は米国は独立記念日が週央にあるなか、後半に雇用統計があり、イギリスの総選挙、イラン大統領の決戦投票、また週末にはフランスの2回目の選挙、そして東京都知事選がある。必然的にそれまでは様子見姿勢が強まることになりそうだ。

 気になるところといえば、再び先物価格ベースで日経平均がダウ平均を上回ってきたことだ。これは回帰する可能性の高いものなので、理由のいかんに寄らず要注意である。

日本時間 15時50分

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