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 昨日は週間の失業保険のデータがかなり良かったので、それが先週末の雇用統計の悪さは一時的なものではなかったのかという楽観論をもたらした。アメリカの雇用環境は依然として良いのだという見方だ。虫の良い解釈だとは思えるが、マーケットはこれにかじりついた。米国株は大幅高となった。

 これで資本市場もヤレヤレと言った感じなのだが、S&P500も米国債もやっと先週末のレベルである。つまり雇用統計の結果が出た後だ。ドル円ですらもその通りで、147円台まで戻ってきたと言っても、それは先週末の安値引けの水準なのである。

 ドル円も東京時間は146円台で推移していたので、やはりヤレヤレと言った感じだった。160円台という円安もイヤだが、かといって急激に円高が来られてしまうと日本株に直撃する。それも困ったものだ。なんとなく150円近くまで戻ってくるのが居心地が良いようだ。ちょっと前までは140円台に乗せてきただけでも騒いでいたのに。

 夕方に九州で地震があって、それがリスク回避を起こさせた。ドル円は145円台まで沈んで、日経先物もナイトセッションで500円ほど下げた。しかし津波などもたいしたことがないと判明してくるとともに、相場の流れは反転し、水準も元のレベルにまで戻ってきたのである。

 本日は大荒れとなった日本株8月ものSQを通過し、今晩はまたイベントもない。とりあえず先週末のレベルまでドル円も回復はしたものの、関心は来週のインフレ指標に移っているため、週末に向けてのポジション調整がメインの動きに留まりそうだ。

日本時間 15時50分

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