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 ジャクソンホールでのパウエル議長の講演は短くて明解だった。「利下げをすべき時期が来た」というもの。市場では利下げは相当程度まで織り込まれていたので、次の焦点は９月利下げの際の金利の下げ幅である。これまで25ベーシスが主流だったものが、50ベーシスもありうるとする見方がだいぶ拡がった。

 ドル相場は軟化し、スピードが遅いながらもユーロドルは1.12台を見た。ユーロドルが押し戻されないのだから、ドル売り圧力がかなり強いことが想像される。そうした状況のなかでパウエル議長の発言前には146円台まで戻していたドル円も、発言とともに145円台の前半まで急降下。ここは先週に何度も止められたので、いちおうの目先のサポートを形勢している。

 しかし発表から１時間くらい経って、日本時間では日付の変わる頃合いには、もう値が持たなかった。ドル円は144円台に突っ込んで、週の安値を抜けてきた。それほど大きなドル売り材料だったとは思えないのだが、短期筋のドルロングもたくさんたまっていたのだろう。

 しかし利下げ幅を拡大させるには大きな株安など目に見えるインパクトがないとなかなかできそうもない。現状のような株高では、ましてや史上最高値を狙っている状況では連続利下げや大幅利下げ、予防的利下げなどは困難であろう。足元ではインフレの代表的な指標である金価格が2500の大台を超えて高騰の気配を示している。

日本時間 15時20分

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米ドル/円 スプレッド	ユーロ/米ドル スプレッド	最低取引単位	通貨ペア数
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