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 昨日の大統領選のテレビ討論会は、ハリス氏のほうが得点を重ねたようだ。それはハリス氏が討論が下手くそだという前評判があり、それゆえトランプ氏にやり込められるだけではないのかという下馬評が強かったからだ。そのせいもあって普通に受け答えしただけのトークでも、十分に満足と安心感を与える結果となったようだ。

 マーケットのほうもハリス氏が優勢とみていて、ハリス氏関連のグリーン・ディール関連の銘柄は回上げられて、トランプ銘柄だと言われていたものは値を下げた。これ以降は二人の直接対決も予定されていないことから、各候補の会場での演説などが主戦場となる。一時期は「ほぼトラ」とまで言われていたのに、形勢逆転の感は否めない。

 討論会が終わってから日銀理事の発言が伝わり、その内容が利上げ継続などタカ派よりのスタンスだったので、141円台まで沈んで安値圏を入っていたドル円は一気に140円台入りを果たした。しかし東京クローズまでには値を戻し、141円台の中盤で警戒すべき円高圏からは脱した。

 ドル円が戻り歩調になっていたので、欧州序盤で再び私はユーロ円を売ってもそのまま持って行かれるのではないかと思った。そこでスモールでユーロ円を売ってみることにした。

 案の定、ユーロ円は上がってしまい、この日は気持ちのよいストレートな下げは演じなかった。半分わかっていてショートに振るというのも馬鹿げているが、ここで負けておけば勝率が変わらない限り、次に勝てる確率が上がろうというものだ。そう言って慰めてみる。

 CPIは関心が薄れているとは言え、マーケットはそれなりに大きく動かされた。予想通りのデータだったと言えども、コア部分が若干の高め。それが９月利下げは25ベーシスのみと判断され、ドル買い、金利高の予想となった。

 しかし１時間もすると相場の流れは逆転しはじめた。米国株が堅調にスタートしたのに、急落に転じたのだ。それがリスクオフ的な動きを促し、ドル金利は低下、ドル相場は下落した。

 でも米株のリーダー的存在であるエヌビディアから半導体の需要は高いとの見解が出ると、急速にリスクテークに。ドル円も142円台にまで戻しきった。ドル円は相変わらず落ち着きなく、今晩のECB会合、米PPI、失業保険という経済イベント待ち。

日本時間 15時15分

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