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 昨日は雇用統計の反動が出た。金曜日は雇用統計が良かったので素直にリスクオンに傾いてみたものの、やはり短期金利が大幅に上昇する中ではそれも続くはずはなかった。長期金利も上昇に向かう中、米国株は下げのペースを速めた。とくに10年ものの利回りが4.0％を越えてくるのが象徴的に捉えられた。

 ドル円も調整を余儀なくされた。アジア時間早朝には149円台乗せしていたが、早々に下げに転じた。その後は148円ちょうどを挟んでの一進一退となった。ドル金利の先安感が停滞したのでもっとドルが買われてもよさそうなのだが、リスク回避による売り圧力のほうが勝ったようだ。

 ところで石破首相の国会での所信表明演説は、実におとなしいものであった。これまでメディアに出てしゃべっていた持論が、とくに過激な部分がまったく欠落していた。なかでも総裁選の最中に訴えた外交・軍事・経済・市民生活に関することは、まったく具体性のない総花的な内容だった。しかも用意した紙を見て話していた。

 これでは選挙の顔として選ばれたはずなのに、一般国民の失望感は拭えないのではないだろうか。発言内容が丸まってしまうのは議員のほうを向いているからである。それは決選投票で逆転できたのは、言うまでもなく裏金議員を含めた議員票の上積みがあったからである。

 しかしこれからすぐに起こるのは解散総選挙である。議員よりも国民のほうを見ないといけないはずだ。そもそも決選投票に残ることができたのは、少ない議員票を補うようにして一般の党員票が入れてくれたからではなかったのではないだろうか。だから小泉候補にも勝てたのだ。

 さて今晩から米国債の入札が続く。９月の入札は金利の低下見通しもあって好調なものが多かったが、ノーランディングもかなり意識されるなかでどういう反応になるだろうか。また今週はFRB要人の発言が多く予定されているが、原油価格も中東情勢の悪化からじわじわ騰勢を強めるなか、利下げへの慎重姿勢が増えてくるかどうかも注目したい。

日本時間 15時30分

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