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 昨日はアメリカが休みだった。それゆえ市場の動きはアジア時間と欧州午前に集中した。そのアジア時間だが、バイデン政権が計画していた半導体装置やAI半導体の中国向けの販売規制はあまり大それたものにならないだろうとの観測記事がブルンバークに載った。

 これが警戒を強めていた資本市場に安心感を与え、日経平均株価は700円ほど急上昇することとなった。それに連れてリスクオンからドル円も底を打って上昇し、150円台に差し込んでいたものが151円台の中盤を超えてきたのである。

 しかしバイデン政権では駆け込みでいろいろなことを猛スピードでやっていて、トランプ政権ではなくなる可能性もあるチップス法によるインテルへの補助金も下りたばかりだが、他の米製造業の反対意見も取り入れたのだろうか。

 ともかく相変わらず好材料だけには過剰に反応したがっている適温相場が続いていて欲しいという願望が見て取れる。前日にドル円もかなり下げていたし、日本株も安値突っ込みをしていたのの自律反発の域を抜け出ていない。

 本日はブラックフライデーなので休日ではないが、週末を控えて多くのプレーヤーが連休入りの状態になっている。参加者が少ないので、相場の動意も薄いだろう。気をつけたいのは地政学的なリスクの高まりと、トランプ氏のSNSでのつぶやきである。ことの真偽を問わず、見込みだけでマーケットは動いてしまうのだから、何もイベントがないからと言って安穏としてはいられないのである。

 そして参加者が少ないなか、東京のCPIが上振れとなったことで今度は日銀の12月会合へ意識が向かった。昨日の安値も下回って149円台まで下降してきている。今年のホリデーシーズンはいつもより短いのだが、円相場も値幅は少ないのに同じく忙しない状態が続きそうだ。

日本時間 15時45分

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