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東京為替見通し=ドル円、年初来高値更新で円買い介入の可能性に要警戒か

2026年06月18日(木)08:00公開 (2026年06月18日(木)08:00更新)
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 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、FOMCで予想通りにFFレートの誘導目標(3.50−3.75%)の据え置きが決定されたものの、ドット・プロットで年内1回の利上げが示唆されたことで、160.80円まで上昇した。ユーロドルは1.1478ドルまで下落した。ユーロ円はユーロドルの急落を受けて184.54円まで下落した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、日銀の早期利上げ観測の後退や米連邦公開市場委員会(FOMC)でのタカ派的据え置きを受けて年初来高値を更新してきていることで、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入を警戒する展開が予想される。

 日銀金融政策決定会合では、7対1で政策金利が1.00%に引き上げられたものの、内田日銀副総裁の会見が、今後も経済・物価・金融情勢に応じて利上げを継続していく方針を示すに留まる慎重な内容だったことで、円安要因となった。

 FOMCでは、全会一致(12対0)で4会合連続でのFF金利(3.50-3.75%)の据え置きが決定されたものの、ウォーシュFRB議長が提出を拒んだドット・プロット(金利予測分布図)では、9人が年内の利上げが必要と見なしており、タカ派的な据え置きとなり、ドル高要因となった。

 なお、ウォーシュFRB議長は、FRBの「体制転換」を約束し、長年にわたりフォワードガイダンスやドット・プロットでの予測に批判的な考えを示していた。デビュー戦では、フォワードガイダンスには言及せず、ドット・プロットには提示せず、声明文も簡略化されたことで、フォワードガイダンスやドット・プロットは廃止される可能性が警戒されている。

 ドル円は、日米金融政策の利上げに対する温度差を受けて、4月30日の円買い介入時の高値160.72円を上抜けており、本邦通貨当局による円買い介入への警戒感が高まっている。

 6月9日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場での非商業部門(投機筋)の円のネット売り持ち高は、145818枚(円買い持ち:121520枚・円売り持ち:267338枚)と2024年7月の184223枚以来の大きさを記録していた。過去最大規模の円の売り持ちポジション(267338枚)は、先月の月次ベースでの過去最大規模の円買い介入(11兆7349億円)でも、円安は阻止できないとの相場観によるものであり、円買い持ちポジション(121520枚)は、本日、円買い介入が見送られた場合は、手仕舞いを余儀なくされ、円売りに拍車をかけることになる。

 参考までに、円買い介入の原資としての5月末の外貨準備高は、証券が9317億ドル(@160円=149兆円)、預金が1622億ドル(@160円=26兆円)となっている。

 また、植田日銀総裁は、5月27日の国際コンファランスでは、利上げに慎重な見解を示していたが、6月3日の講演会では、利上げの実施を強く示唆しており、高市政権による利上げ容認の可能性が窺えた。高市政権が物価抑制を重視し、金融政策面でも利上げを容認するスタンスであるならば、円安による輸入物価上昇への対応として、為替政策面でも円買い介入に前向きな姿勢を示す可能性があるのではないだろうか。

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