昨日はユーロドルのスモールショートで欧州市場を迎えた。レベルは1.46台の後半。その前日の高値である1.4696よりちょっと外側の1.4700で買い戻しのストップ注文を置いていた。バーナンキ議長のスローダウン発言で、ドル売りの勢いが増している。ドル円も79円台で定着の動きを見せていた。
ちょっと流れが変わり出したのは、19時に発表されたドイツの経済指標からだった。鉱工業生産の数字が事前の予想よりも大幅に悪かったようだ。ユーロは売られがちになり、とくにユーロポンドの下げが顕著になってきた。ユーロクロスで軟調になってくると、それがユーロドルに波及するのにそんなに時間はかからない。
あとは待つだけと思って、ユーロポンドが反転しない限りはユーロドルのショートポジションをキープしようと考えた。1.4650を下回ってくると、そこがネックラインででもあるかのように、上値が重くなった。
夜中にユーロドルが1.45台に突入してきたので、そこでちょっと売り増ししてみた。久しぶりの売り増しだ。それだけフェイバーになる事の少なかった苦戦を物語る。ポジションがダブルサイズになってしまっているので、ストップ注文も思い切り近づけて@1.4620で。そのまま寝たが、むろんベージュブックが出る4時台に起きて、マーケットに戻った。
ベージュブックでは、ニューヨーク、フィラデルフィア、アトランタなど一部地域とはいっても大きな都市の景気減速が指摘され、バーナンキのコメントを裏付ける形となったようだ。米国株はかなり戻していたのに、再び安値攻めをしていた。それがリスク回避を呼び込んで、ユーロ円が安くなっており、ユーロドルは1.4560あたりまで売り込まれていた。
ユーロドルにとっては、ちょうどそのへんは2日前の押し目である。抜ければおいしそうなのだが、米国株がクローズしてもブレークしなかったので、私はいったんは利食いする事にした。また上がって来たら売り直そうっと。
そういっていると今日のアジア時間ではユーロドルやユーロ円の買い戻しが強烈に入った。ユーロドルは戻ったといっても1.46台のミドルにも達していない。夜にECBの理事会がひかえているので、それを見てから行動を起こそうとする人々も多いと思われる。
まあ、ちょっと逸る気持ちもないではないが、私もトリシェ総裁のコメントがどういうふうに出るかを確認してからのポジションテークでいいとは思っている。あまり強烈に次回の利上げを示唆しない限りは、ユーロ売りで良いと考えている。
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