このところ、76~77円台でこう着状態にあった米ドル/円相場が動いた。10月21日(金)、NY時間の朝方、日本時間の21時ごろから急落し始め、75円台に突入。
戦後の変動相場制以降、米ドル/円相場の最安値は2011年8月19日につけた75.95円だったが、それを割り込み、一時75.78円まで下落している。
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この米ドル/円急落は米ドル全面安の中で起こったもの。米ドル/円急落というとリスク回避の動きかと思ってしまうが、そうではなく、リスク選好の米ドル売りの中で起こった出来事となっている。
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実際、株価の動向を見てみると、欧州の株価指数は軒並み1~3%程度上昇しており、NYダウ先物も100ドル以上の大幅上昇となっていた。相場はリスクを取る方向へ動いている。
米ドル/円は76円割れの水準にあったと見られるストップロスをつけると、値を戻し、10月21日(金)日本時間22時50分現在、76.0~76.1円付近で推移している。
(ザイFX!編集部・井口稔)
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