■今週も円売りを基本戦略に
10月25日(木)のコラムでは、米国の株式市場と円相場の関係が以前と変わってきているという話をしました。円売りを基本戦略とするという方針は、今週(10月29日~)も継続したいと思います。
【参考記事】
●米株価下落で円高進む黄金ルール崩壊?少し円高になったら円を売る戦略維持で!(10月25日、今井雅人)
さて、新しい話題といえば、今週日銀が政策決定会合を開催し、新たに追加の金融緩和政策を発表したことです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
これで先月(2012年9月)に続き、2カ月連続の金融緩和となったわけですが、実に9年半ぶりのことだそうです。
日銀も徐々に現状への危機感を持ってきたのか、あるいは政治サイドからの強い要請に応じざるを得なかったのかは不明ですが、今までの対応からは一歩前進したことは間違いありません。
市場では、早くも次の会合でも追加緩和政策が発表されるのではないかという気の早い話も出てきています。
■日銀の金融緩和策の中身を3点に分けて確認
今回の金融緩和策の中身を少しご紹介したいと思います。大きく3点に分かれています。
1点目は、量的緩和の増額。
今回は、長期・短期国債それぞれ5兆円、CP(コマーシャルペーパー)を0.1兆円、社債を0.3兆円、投資信託を0.5兆円、REIT(不動産投資信託)を0.01兆円、合計で約11兆円の増額となり、これまでの80兆円と合わせて総額91兆円としました。
2点目は、新しい貸出制度の創設。
これまで日銀は、「成長基盤強化を支援するための資金供給」を総枠で5.5兆円設定していましたが、今回新たに「貸出増加を支援するための資金供給」を新設しています。
金額総枠無制限、貸出金利は貸出実行時の誘導目標金利(現在は0.1%)による長期固定金利と大盤振る舞いの制度です。
3点目は…
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