■市場のテーマは「欧州債務問題」から「米国の財政の崖」へ
そのため、ユーロ/米ドルは解決しなければいけない問題を山積みしているわりには、下値は極めて限定的で、本稿執筆時点でも1.29ドル台ミドルのユーロ高値圏で推移しています。
ただ、節目である1.3000ドル台の回復には至っておらず、ユーロ/米ドルは長らく一目均衡表の日足の雲の中での推移が続いています。
(出所:CQG)
当面は、1.2700~1.3000ドルのコアレンジの±100ポイントで推移する可能性が高く、マーケット参加者の注目は「欧州債務問題」から「米国の財政の崖」へ移行しています。
ユーロ/米ドルがレンジ内で推移する中、円安はユーロに対しても進行。
ユーロ/円は現状、週足で一目均衡表の雲の上限に阻まれて上値を抑えられています。
(出所:CQG)
ですから、一時的な調整の可能性もあるのでしょうが、米ドル/円同様、ユーロ/円も流れは円安です。
豪ドル/円も底堅く推移していますが、こちらは12月4日(火)のRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])による政策金利発表に注目。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
現状では、マーケットの利下げ織り込み度は50%となっています。
大きな円安の流れの中、米ドル/円に加えて、ユーロ/円の動向にも注目です。
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