■豪ドルやNZドルは順調に上昇している
3月13日(木)のコラムにて、豪ドルやNZドルの上昇の可能性について取り上げ、3月27日(木)のコラムでも、続編で上昇トレンドが本格化してきたという話をしました。
【参考記事】
●米雇用統計良好でも市場が冷静な理由?はっきりしているのはユーロ/ドルの上昇か(3月13日、今井雅人)
●中国経済弱くてもオセアニア通貨は上昇!ついに200日線を上抜けた豪ドルに注目!!(3月27日、今井雅人)
その後も豪ドル、NZドルは順調に上昇し、しっかりとしたトレンドを作っています。
■当局が通貨高を容認するNZドルは上昇余地あり
RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])総裁も、「ニュージーランドの経済はNZドルの上昇に耐えられる」といった趣旨の発言をしており、通貨の上昇を容認しています。
これは、景気にある程度自信がある一方で、物価の上昇が心配になってきたからであると思われます。
このところの上昇ペースが少し早いので、多少の調整は起きるかもしれませんが、通貨当局が容認しているのですから、基本的にはまだ上昇の余地があると考えておきたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 日足)
■豪ドル/円は100円あたりまで抵抗線なし!
豪ドル/円で言えば、ここ1年ほどのチャートを見ますと、2013年の5月から6月にかけて、100円から一気に88円まで下落しており、途中戻しは、ほとんどありませんでした。
その後、10月に95円台にまで上昇しましたが、今回はその水準を上に抜けています。そうなると、ここから100円あたりまでは、チャート上は、おもだった抵抗線はないということになります。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 週足)
IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ても、かなり減ったとはいえ、依然として豪ドルのポジションはショートですので、需給状況を見ても、まだ上昇の余地はあると考えられます。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
■NZドル/円は豪ドルの動きに同調するか
NZドル/円に関しては、すでに2013年の高値を突き抜けてしまっていますし、ここ数年のチャートを見ても最高値に達していますので、目標値が設定しにくい状況にありますが、基本的には豪ドルに同調するのではないかと考えています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 月足)
さて、米国についてです。米国では…
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