■堅調な株式市場! 公的資金への日本株買い圧力増す
当コラムでも何度も紹介してきましたが、官邸の強い意向を反映して、年金などの公的資金による日本株買いは、相変わらず続いているようです。
【参考記事】
●日本株は今後も堅調と考える理由とは?米GDPは悪くても、なぜ心配無用なのか?(6月26日、今井雅人)
●公的マネーで株価吊り上げる官製相場に?オセアニア通貨は金額を絞って長期保有!(6月19日、今井雅人)
さらには、米国の株式市場で、相変わらず史上最高値を更新する動きが継続していますので、日本の株式市場は非常に堅調な動きとなっています。
(出所:米国FXCM)
(出所:株マップ.com)
安倍政権は、集団的自衛権の解釈変更をかなり強引に閣議決定し、内閣支持率が落ちてきたので、株価を上げようと必死になると思われます。今後、ますます公的資金への日本株買いへの圧力を強めるのではないでしょうか。
そうなると年初に記録した日経平均の1万6000円台も、再び視野に入ってくるということになるのではないかと思っています。
■米ドル/円はしばらく動かないままか
さて、今回は、前回のコラムで取り上げた3つの通貨について、その後の経過を見ていきたいと思います。
【参考記事】
●日本株は今後も堅調と考える理由とは?米GDPは悪くても、なぜ心配無用なのか?(6月26日、今井雅人)
まず、米ドル/円ですが、これはもう言うまでもないのですが、この1週間(6月26日~)は、101円台を中心とした狭いレンジの中に入り込んでいます。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
日本の株式市場には公的な資金が入っていて、株高を演出していますが、外物への投資はあまり進んでいないために、為替もあまり円安に向かってきません。
また、米国の長期金利が上昇していかないことも米ドル/円の頭を抑えています。7月に入って、一部年金資金の米ドル買いも観測され始めてはいますが、まだまだ打診的な域を出ておらず、本格的な買いにはなっていません。
この傾向が当面続くという見通しは、そのままにしておきたいと思います。
■ユーロ/米ドルは1.35ドルを底に下値固め
次にユーロ/米ドルですが、こちらは1.35ドルあたりを底に、下値を固める展開を予想していますが、この1週間を見ても、ほぼそのような感じの相場展開になってきました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
これも、前回のコラムの見通しをそのまま維持しておきたいと思います。
そして、以前からしつこいほど…
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