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今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

2015年の最有望戦略はユーロ/ドル売り!
パリティ(1ユーロ=1ドル)まで下落もあり!

2015年01月08日(木)19:01公開 (2015年01月08日(木)19:01更新)
今井雅人

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 みなさん、明けましておめでとうございます。 2014年は1年間ありがとうございました。2015年も緊張感を持って、相場に臨んでいく所存です。

■米国は利上げ開始へ。日本はさらなる金融緩和もありうる

 2015年は、単純に考えれば米ドル高になりやすい1年でしょう。

【参考記事】
2015年の米ドル/円最終目標は135.20円!?さらなる株高・円安が進むとみる理由は?(2014年12月25日、今井雅人)

米ドルVS世界の通貨 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足

 米国は、2015年の中旬あたり(市場では6月のFOMCとの認識)にゼロ金利政策から大きく転換して、金融政策の正常化、つまり利上げが開始される年になります。

 一方、日本は、2015年も「量的・質的金融緩和」政策を継続することになります。

 しかも、最近の急激な原油安によって、消費者物価の伸びがかなり鈍化することになる可能性が高いため、日銀はどこかの段階で、さらなる金融緩和策を断行してくることも十分考えられます。

NY原油 週足

(出所:米国FXCM

■年初のECB理事会で量的緩和実施の可能性も

 ユーロ圏も、1月7日(水)に発表された12月の消費者物価指数・速報値が、前年同月比でマイナス0.2%となるなど、足元ではデフレ懸念が台頭している状況です。

 ECB(欧州中央銀行)は、2015年の早い段階で追加の金融緩和策を実施してくる公算が高いと思います。

 一部では、年初の定例理事会である1月22日(木)にも国債買取りを含む量的緩和を実施するとの声も聞かれているほどです。

■米ドル/円は124円程度、場合によっては130円程度に!

 こうした環境を踏まえれば、米ドル高・円安・ユーロ安が進みやすいというのはご理解いただけるのではないかと思います。

 さらに、昨年(2014年)、日銀が公表した第3四半期の「資金循環統計」の「公的年金」による「対外債券投資」の数字を鑑みれば、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の変更された基本ポートフォリオの数字に向かって、今年(2015年)も円売りがさらに10兆円程度出てくると思っています。

 これにより、当然、円安圧力が高まることが予想されます。

【参考記事】
アベノミクスに将来的な副作用の可能性!?それでも今は株高・円安に乗るのが王道か(2014年11月27日、今井雅人)

世界の通貨VS円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足

 素直に考えれば、124円程度はもちろん、場合によっては130円程度の米ドル高・円安もあるかもしれません。

米ドル/円 月足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 月足

■もっとも有望な戦略はユーロ/米ドルのショート!

 したがって、米ドル/円ロングの戦略も良いのですが、私が2015年のもっとも有望な戦略だと思っているのは、ユーロ/米ドルのショートです。

 まず、チャートを見ていただけるとわかりますが、現在の水準は、ユーロが発足した1999年年初の水準で、さらには、ここ数年の三角保ち合いの下限にきているという点に注目しています。

ユーロ/米ドル 月足

(出所:米国FXCM

 目先の下値メドとされていた2010年6月7日の安値1.1876ドルが、すでに完全に下抜けてしまった今、チャート上では2005年11月15日の安値1.1640ドルが最後の砦となっています。

 ここを下に抜けると、当面めぼしいチャートポイントがないので、一気に下落スピードが速まるということが予想されます。

■ユーロ/米ドルはパリティも年内視野に…

 環境的にも、米国とユーロ圏との金利差拡大という要因に加えて、原油価格の下落がロシアなどの資源国の経済に打撃を与え、それがユーロ圏にマイナスの影響として出てくる可能性もあるかもしれません。

ウクライナの状況も深刻なようなので、この影響も考慮する必要があると思っています。

 そして、何と言っても1月25日(日)のギリシャ総選挙で、財政拡大派の野党である急進左派連合のSYRIZA(スィリザ)党が勝利してしまうと、ギリシャのユーロからの離脱、デフォルトなどのリスクが高まってくるので要注意でしょう。

 そういったイベントリスクを考えると、ユーロ売り戦略というのは、今後もおもしろいのではないかと思っています。

 状況次第ではありますが、ユーロ/米ドルは、1ユーロ=1.0000ドルというパリティの水準も年内に視野に入ってくるのではないでしょうか。

ユーロ/米ドル 月足

(出所:米国FXCM

 こういった要因の動向をチェックしながら、1年を乗り越えていきたいと思います。


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松崎美子