みなさん、明けましておめでとうございます。 2014年は1年間ありがとうございました。2015年も緊張感を持って、相場に臨んでいく所存です。
■米国は利上げ開始へ。日本はさらなる金融緩和もありうる
2015年は、単純に考えれば米ドル高になりやすい1年でしょう。
【参考記事】
●2015年の米ドル/円最終目標は135.20円!?さらなる株高・円安が進むとみる理由は?(2014年12月25日、今井雅人)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
米国は、2015年の中旬あたり(市場では6月のFOMCとの認識)にゼロ金利政策から大きく転換して、金融政策の正常化、つまり利上げが開始される年になります。
一方、日本は、2015年も「量的・質的金融緩和」政策を継続することになります。
しかも、最近の急激な原油安によって、消費者物価の伸びがかなり鈍化することになる可能性が高いため、日銀はどこかの段階で、さらなる金融緩和策を断行してくることも十分考えられます。
(出所:米国FXCM)
■年初のECB理事会で量的緩和実施の可能性も
ユーロ圏も、1月7日(水)に発表された12月の消費者物価指数・速報値が、前年同月比でマイナス0.2%となるなど、足元ではデフレ懸念が台頭している状況です。
ECB(欧州中央銀行)は、2015年の早い段階で追加の金融緩和策を実施してくる公算が高いと思います。
一部では、年初の定例理事会である1月22日(木)にも国債買取りを含む量的緩和を実施するとの声も聞かれているほどです。
■米ドル/円は124円程度、場合によっては130円程度に!
こうした環境を踏まえれば、米ドル高・円安・ユーロ安が進みやすいというのはご理解いただけるのではないかと思います。
さらに、昨年(2014年)、日銀が公表した第3四半期の「資金循環統計」の「公的年金」による「対外債券投資」の数字を鑑みれば、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の変更された基本ポートフォリオの数字に向かって、今年(2015年)も円売りがさらに10兆円程度出てくると思っています。
これにより、当然、円安圧力が高まることが予想されます。
【参考記事】
●アベノミクスに将来的な副作用の可能性!?それでも今は株高・円安に乗るのが王道か(2014年11月27日、今井雅人)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
素直に考えれば、124円程度はもちろん、場合によっては130円程度の米ドル高・円安もあるかもしれません。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 月足)
したがって、米ドル/円ロングの戦略も良いのですが…
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