■7月5日(日)は、ギリシャの国民投票だが…
今回は、まず、ギリシャの話からしたいと思います。
ツィプラス首相は、昨日7月1日(水)、債権者に書簡を送り、条件付きで譲歩する姿勢を示しましたが、ユーロ圏各国はこれを拒否しました。
相変わらず、ギリシャとユーロ圏各国の溝は埋まりません。
そうこうしているうちに、7月5日(日)には、ギリシャで緊縮策の賛否を問う国民投票が実施されます。
今、このコラムを書いている時点(7月2日)では、結果はわかりませんが、これは、ある意味、今のツィプラス政権が統治能力を失ってしまったことを証明しているようなものです。
■ギリシャがユーロ離脱、デフォルトしても影響は大きくない
私は、賛成が上回るのではないかと思っていますが、仮にそうなった場合は、一件落着となります。
逆に、反対となった場合は、ギリシャのユーロ離脱、デフォルトという流れになる可能性が高くなってきます。
しかし、私はその場合でも、市場への影響はそれほど大きくはないと考えています。
【参考記事】
●日本株上げ相場の終焉は、どう予測する?ギリシャ問題決着の市場への影響は軽微(6月25日、今井雅人)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
デフォルトは、確かに国にとっては一大事ですが、それによってギリシャ国民も現実を知ることとなり、意識が変わっていくと思います。
そして、資金調達ができなくなるので、結局は、IMF(国際通貨基金)などに救いの手を求めることになると思っています。
■市場への影響は、1日ぐらいのものだろう
また、ギリシャがユーロから離脱したからと言って、ユーロ圏の国には痛くもかゆくもないでしょう。
むしろ、ポルトガルやスペイン、イタリアなどの国は、身を引き締め直すきっかけになるかもしれません。
いずれにしても、1日ぐらいは市場に影響が出るかもしれませんが、その影響も持続しないと思っています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)
さて、金融市場は…
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