■キーナンバーは「200」、NYダウは暴落再来のリスクあり?
今回の、各市場のドミノのような急落の連鎖には似たようなポイントがあります。
前述の上海株の急落のきっかけは、200日移動平均線を割り込んだこと。
(出所:CQG)
そして、日経平均は、200日移動平均線が位置していた1万9011円を割り込むと決壊。
(出所:株マップ.com)
米ドル/円は、200日移動平均線(=120.70円)を割り込むと下落が加速。
(出所:米国FXCM)
さらに、豪ドル/円は200週移動平均線(=90.68円)を先週末(8月21日)終値ベースで割り込むと、あれだけ89円台で下げ渋っていたにもかかわらず、あっという間に、一時、82.08円まで大暴落しました。
(出所:米国FXCM)
今回の各市場の重要ポイントは、200日や200週移動平均線という重要なサポートを軒並み突破したこと。それが下落幅を大きくしたわけです。
逆にいうと、先週末(8月21日)、これらの基本的なポイントをチェックしておけば、週明け(8月24日)からの急落に備えることができたということになります。
【参考記事】
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■暴落再来になると考えられるNYダウの最重要レベルとは?
さて、現在、マーケット参加者の注目を集めているのは、経済指標でもなく、為替でもなく、株式です。
そして、もっとも重要な市場は米国株、さらにいえばNYダウ。
NYダウが、再び下げ幅を拡大すれば、日経平均も追随。そして、日本株の下落が、米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の急落を誘引(ファンディング通貨であるユーロは上昇するので、ユーロ/円は除く)。
そのため、NYダウの動向にマーケットの注目が集まっています。
そのNYダウですが、次なるサポートは1万5289ドル。このポイントは他の市場同様、「200」というマジックナンバーに該当します。
他の市場同様、NYダウの最重要レベルは、200週移動平均線が位置している、1万5289ドル。
(出所:CQG)
これを週の終値で割り込むと、NYダウの下落基調が鮮明となり、8月24日(月)の暴落の再来になると考えられるため、市場参加者の注目がこのレベルに集中しているのです。
8月24日(月)のセリングクライマックス以降…
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