昨日の市場の関心は、月曜日に37ドル台まで突っ込んで、そのまま安値張り付きをしている原油相場の行方である。今年の最安値を下回ってきたのだから、需給的にはとてもまずい。単純に考えても、今年原油を買ってロングにした人は誰も勝てないということになるのだから。
ここはなおいっそうの逃げ売りがどのくらい出るのか。そして新しい安値はどこまでなのか。そこを見極めたいのは、その新安値が次のサポートになる可能性が高いからである。
昨日は欧州序盤ではドル円はなんとか123円台に乗せてのスタート。ニューヨーク序盤に原油価格は36ドル台に突入してきた。そしてドル円もユーロ円も軟調地合いに。リスク回避の動きが強まっているのだ。
しかし結果的に見ると、ドル円やユーロ円の下サイドへの攻めは緩慢であった。下値はかなり限定的で、ドル円は122.50をも下回っていない。マーケットはあまり恐怖を感じていないということなのかもしれない。
思うに原油の30ドル台というのは感慨が深いものがある。原油価格というのは、第二次大戦後ずっと2ドルとか3ドルで取引されていた。それがオイルショックで10ドルまで急騰。しばらくの落ち着きがあった後に、イラン革命で34ドルまで急騰した。世界各国のエネルギーの取り組みで36ドル台だったものが、再び10ドル台まで軟化。
しかし1990年の湾岸戦争で37ドル台まで急上昇。それが10年かけて10ドル台を割り込むところまで下がってきた。次は9-11のテロ。これで中東情勢の悪化ということで再び急騰。今度は世界的な金融緩和も手伝って、30ドル台では止まらなかった。
2005年には50ドル台を突破。大型ハリケーンのカトリーナの到来の際には70ドル台をも付けている。そしてリーマンショックの直前には最高値である147ドルまで記録した。その後の金融危機でマーケット全体が大きくリスクオフになったが、その時には33ドル台まで急落している。
そういうわけで原油価格の30ドル台中盤というのは、相場のネックラインを形成している。テクニカル的には33ドル台から37ドル台の間で底を打ってもよい形となっている。だから今回の原油相場の下げも、成り行きを見守る重要な節目に差し掛かっているのだ。
そしてそれによってリスクのありようを探らないといけない。原油価格が30ドルを割り込んでこようものならば、米国株や日本株への直撃は避けられず、ドル円やユーロ円の急落の要因となる。そういう意味で緊張感を私は持って見ているところだ。
日本時間 15時40分
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