■「ドイツ銀行」の経営難でリスクオフ加速
みなさん、こんにちは。
2016年年初からの急激な「株安・円高」の流れに呼応し、マーケットの予想どおり、G7(先進7カ国)は協調してマーケットに介入。
ECB(欧州中央銀行)は3月の緩和予告、FOMC(米連邦公開市場委員会)はハト派のコメント、そして、日銀は「マイナス金利」を導入しました。
【参考記事】
●第2のリーマン懸念!? ドイツ銀行ショック!? 円高・株安はさらに加速してしまうのか?(2月9日、西原宏一&松崎美子)
一時は黒田総裁のシナリオどおり、米ドル/円は一気に121円台まで急騰。日経平均も大幅反発。
【参考記事】
●日銀のマイナス金利導入で相場大荒れ! 米ドル/円は急上昇→急反落→ジリ上げ

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

(出所:株マップ.com)
あとは、投資先を失った中長期資金が、少しずつリスクアセットに投入されるのを待つという流れだったのですが…グローバルマーケットでは「ドイツ銀行の経営難」という、さらなる要因が追加され、再びリスクオフが加速。
【参考記事】
●第2のリーマン懸念!? ドイツ銀行ショック!? 円高・株安はさらに加速してしまうのか?(2月9日、西原宏一&松崎美子)
ドイツ銀、過去最大8500億円の赤字に 15年決算見通し
【ベルリン=共同】ドイツ銀行は20日、2015年通年決算の純損益が67億ユーロ(約8500億円)の赤字になる見通しだと発表した。DPA通信によると、年間での赤字は金融危機当時の2008年以来で、過去最大の赤字幅となる。
昨年10月に事業再編計画を発表。中南米や北欧など10カ国で業務を取りやめ、40億ユーロの資産を売却し、グループの約2万9千人の社員を減らす。赤字見通しは人員削減のコストなどがかさんだためとしている。
短期金利の国際的指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作に絡み、昨年4月に罰金約25億ドル(約2900億円)を支払うことで米司法省や米英金融当局と合意したことも影響したとみられる。
ドイツ銀は15年決算を28日に発表する。
出所:日経新聞
この報道でドイツ銀行のみならず、欧州株が急落。

(出所:CQG)

(出所:CQG)
加えて、日銀の「マイナス金利効果」を帳消しにしたのが、米国の利上げ予測の後退…。
マーケットの予測は、米国は今年(2016年)あと1回すら利上げできないというものにすでに変わっており、対ユーロでも急速に米ドル安に傾いています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
この米ドル安の流れの中、本邦当局が死守しようとしていた…
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