■重要なレジスタンスを上抜けた米ドル/円は107円へ
今週(10月3日~)の反発により、米ドル/円は今年(2016年)の上値を阻んでいた重要なポイントを次々とブレイクしています。
これまで米ドル/円の上値を阻んでいたのが、75日移動平均線と、日足・一目均衡表の雲。
【参考記事】
●日銀決定は実質ヘリマネとの見方ジワリ。異様に底堅いドル/円の100円台は買いか(10月3日、西原宏一&大橋ひろこ)
今週(10月3日~)の米ドル/円はこうした重要なレベルを連続してブレイクしており、上昇トレンド入りが明確に。107円程度までの上昇が視野に入ってきました。
(出所:CQG)
■ユーロ/円も75日移動平均線を上にブレイク!
そしてクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の中でも、米ドル/円同様、重要なレベルを抜けてきた通貨ペアがあります。
それは、ユーロ/円。
今年(2016年)のユーロ/円は米ドル/円同様、75日移動平均線(=114.28円)に確実に上値を抑えられてきたのですが、そのレジスタンスが今週(10月3日~)決壊。
上放れたユーロ円は一気に116.25円まで続伸しています。
(出所:CQG)
ユーロに関しては、ECB(欧州中央銀行)関係者が「時期は経済見通し次第だが、QE(量的緩和策)解消の必要性でコンセンサス形成が近い」と発言したと報じられたことをきっかけに、全通貨に対して強含んでおり、米ドル/円同様、ユーロ/円の上値余地も拡大中。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 1時間足)
9月末に100.00円で「陰の極」を形成し、反発を開始、本邦勢のM&A報道も活発化し、上値余地を拡大している米ドル/円、そして、ユーロ/円の動向に注目です。
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