■NYダウ2万ドル乗せで円高も限定的
一目均衡表の遅行線もローソク足の下に潜っていて、上抜けには数日かかりそう。
ただ、MACDは先週、1月25日(水)にゴールデンクロスしましたし、NYダウも2万ドル台を維持、米ドルと逆相関になりやすい金(ゴールド)も下落しています。
米ドル/円の反応だけが遅れている格好ですね。
【参考記事】
●NYダウはついに2万ドルの大台達成! 米ドル/円反発のカギは金価格が握る?(1月26日、西原宏一)
足もとでは112.50円をもう一度試してもよさそうなチャートですよね。
米ドル/円の112.50円は先週(1月23日~)、3度試していずれも跳ね返された水準。
再三言及しているトランプラリーの38.2%の付近でもあります。
【参考記事】
●ついに今週は米大統領就任式。ドル/円は112円がトランプラリー継続の分水嶺(2017年1月16日、西原宏一&大橋ひろこ)

(出所:Bloomberg)
3月に向けて買わないといけない実需もそろそろ出てくるため、112.50円は固いでしょうし、そこまでも下がらないかもしれない。
最近は東京時間に米ドル/円が売られてもニューヨーク時間に買い戻される傾向が目立ちます。
NYダウが強気を維持している以上、米ドル/円の下落も限定的と考えています。一目均衡表の形を見ても、2月3日(金)の米雇用統計あたりが上抜けのきっかけになるのかもしれない。

(出所:Bloomberg)
■戦略なき「浮気」は収益を落とすだけ
イベントでいえば、2月2日(木)にはイギリスの「スーパーサーズデー」。
BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])総裁の記者会見、四半期インフレレポートの発表などが集中するイベントです。
インフレ見通しなどが高まるようだと、利上げの話も出てきそう。2週間前、1月16日(月)には下に大きな窓をあけて始まった英ポンド/円ですが、それから8円も上昇しているんですよね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 4時間足)
英ポンドを含め、他通貨も気にはなりますが、中長期的な戦略を持たずに「動きそうだから・動いているから」とあわててトレードするとヘッドラインに振り回されて収益を落としがち。
今、市場が注目するのはトランプ米大統領であり、隠れたテーマとなりうるのがシムズ教授の来日です。引き続き、米ドル/円の押し目買いでいいでしょう。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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