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バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

北朝鮮も気になるが、ECB理事会に注目。
なぜ、ユーロは調整すると考えるのか?

2017年09月05日(火)13:25公開 (2017年09月05日(火)13:25更新)
バカラ村

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■北朝鮮のミサイル発射でリスクオフの円高

 8月29日(火)に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことで、リスク回避の円高となり、米ドル/円は108.27円まで下落しました。

 このとき、8月18日(金)の安値108.60円は下回りましたが、今年の安値108.13円を下回ることはできず、その後は、売り込んだ向きのショートカバーで31日(木)に110.67円まで反発しました。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:Bloomberg)

 そして、その後、北朝鮮は9月3日(日)に水爆実験を行い、成功したとの声明を発表しました。

 これが影響して、今週(9月4日~)の米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は、窓を開けてオープンしました。

世界の通貨VS円 1時間足
世界の通貨VS円 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 1時間足

 米ドル/円は、東京市場のオープン時には反発して109.92円まで上がり、欧州市場で再度、下攻めとなったものの、109.38円で下げ止まっています。

(※編集部注:本記事の寄稿後、9月5日(火)の東京時間に米ドル/円は一時、109.20円付近まで下落した)

■米ドル/円は108円のサポートが強化された

地政学リスクが高まったときの動きに関しては、それがトレンドになることは少なく、一過性で終わることがほとんどです。

 そのため、この動きを利用して、米ドル/円、クロス円の押し目買いトレードをしている人も多くいます。

【参考記事】
米国と北朝鮮のチキンレースによる円高は一時的。雇用統計後、ドル/円は一段高か?(8月31日、今井雅人)
円高終焉…。ドル/円は上昇トレンド回帰か。ユーロ/円130円台半ば突破の意味とは…!?(8月31日、西原宏一)

 テクニカル的には、この北朝鮮の地政学リスクによる動きで、米ドル/円は108円のサポートが強化された形となっています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

まだ、上がる形にはなっていませんが、下がらない形にはなっています。

■週越えのリスクイベント控えて今週はもみ合いか

 9月9日(土)は北朝鮮の建国記念日となり、このタイミングでもミサイルが発射される可能性が高いと言われています。そのため、今週(9月4日~)も週末越えのリスクが高まっています。

 もし、北朝鮮が建国記念日にミサイルを発射すれば、来週(9月11日~)も米ドル/円、クロス円が窓を開けてオープンする可能性が高まるため、週を越えて米ドル/円、クロス円の買いポジションを保有するのはリスクが高い状況です。

【参考記事】
北朝鮮にハリケーンなど、トランプ政権は難題山積! 米ドル逆襲のカギを握るのは?(9月4日、西原宏一&大橋ひろこ)

 そのため、米ドル/円は今週(9月4日~)後半に買いポジションが調整されたり、買いポジションを増やす行為が減る可能性があると予想されるので、上値が重くなるのではないかと考えています。

 サポートが108円にありますが、買い上げる材料がないため、今週(9月4日~)もまだ、もみ合いが継続しそうです。

米ドル/円は、108.50~110.50円の間で推移するのではないかと考えています。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足

■今週はECB理事会に注目。テーパリング示唆は?

 今週(9月4日~)の注目イベントは、7日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会です。

 前回、7月20日(木)のECB理事会で、ドラギ総裁が緩和縮小について「秋に議論を行う」と発言したこともあって、9月の理事会でテーパリング(※)開始の方針を示唆するとの予想が多くありました。しかし、最近、その観測が後退する発言がECB関係者から相次いでいるため、10月になるとの予想も増えてきています。

(※編集部注:「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)

 先週(8月28日~)のユーロ/米ドルは、一時、1.2070ドルまで上昇していましたが、ECB関係者の発言も影響して、現在は1.19ドル付近で推移しています。

ユーロ/米ドル 4時間足
ユーロ/米ドル 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足

 7日(木)のECB理事会まで、ユーロ/米ドルはテーパリング開始の方針を示唆する観測もあるので底堅いとは思うものの、1.20ドル台に上昇すればポジション調整も出ると思われ、上値も重い展開を予想します。

■ユーロ/米ドルの買いをクローズ。目先は調整を想定

 トレードはユーロ/米ドルの買いを持っていましたが、先週(8月28日~)、1.19ドル台後半から1.20ドル台で、断続的に手仕舞いました。今週(9月4日~)は、買いを控えたいと考えています。

【参考記事】
どのみちユーロは上昇する宿命だった!? ユーロ/ドルは上昇再開、押し目買い戦略で(8月29日、バカラ村)
ユーロ/米ドルは1.2ドル超えで買いシグナル点灯だが一服感も…ここからの戦略は?(8月30日、松田哲)

7日(木)のECB理事会では、テーパリング開始の示唆が先送りされ、さらに、ユーロ高をけん制する発言が出てくることも考えられるため、ユーロ/米ドルは調整する可能性が高いと考えています。

ユーロ/米ドルの1.20ドル台は重く、先週、8月31日(木)の安値、1.1822ドルを下回る可能性が高いと考えています。

ユーロ/米ドル 4時間足
ユーロ/米ドル 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足

 今週(9月4日~)は北朝鮮も気になるところですが、ユーロに注目しており、調整の動きになると想定しています。

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