■FXで勝てない人もバイナリーオプションなら勝てるかも!
「FXとバイナリーオプションはまったく別のゲーム。FXで勝てなかった人もバイナリーでは勝てるチャンスがあるんです」
そう話すのは、専業トレーダーのはみ毛さんだ。ハンドルネームは卑猥だけどトレードは本格派。女性の方もぜひ読んでほしい。
「僕自身、FXでは生涯収支4200万円のマイナスで勝てていませんが2017年11月、FXとバイナリーオプションの合計収支が3億円を超えました。利益のほとんどがバイナリーオプションなんです」
はみ毛さんのトレードの一部は、GMOクリック証券の取引履歴公開サービス「トレードアイランド」に残されている。その数字をまとめたのが以下のグラフだ。
【参考記事】
●月間収益2億円超の猛者も! リアル口座で争われる「トレードアイランド」とは?

(出所:GMOクリック証券「トレードアイランド」のデータより筆者作成)
各社のバイナリーオプション口座を使い分けるはみ毛さんだが、GMOクリック証券では、バイナリーオプションとFXを合わせて1億5000万円を超える利益を稼いでいることが確認できる。
「バイナリー? 興味ゼロだし」なんて言わずに、はみ毛さんの話をぜひ聞いてほしい。
FXで苦戦している人、思ったほど稼げない人はなおさらだ。
【参考コンテンツ】
●人気のバイナリーオプションを徹底比較! 最短1分前まで購入できる商品も登場!
■パチスロで培った「期待値」に基づく投資行動
バイナリーオプションで稼ぐはみ毛さん、その原点は10代にある。
「根本にあるのは学生時代にハマっていたパチスロ。17歳のころにはもう親元を離れていました。
生計を立てる手段はパチスロです。褒められた話ではないですが、生活費はもちろん、大学の入学金や学費もパチスロでまかなっていました」
FXや株のトレーダー、とくにデイトレやスキャルピングに多いのがパチスロ経験者。
期待値や確率、リスクリワードといったトレードに欠かせないコンセプトが体に染みついているためだろう。
「投資を始めたのは大学時代。B.N.Fさん(※)が登場して、すごいなと思ったのがきっかけです。
ただ、100万円が60万円になってしまい、『株って怖いな……』と。それが大学卒業間際のことでした。卒業してからは一般企業に就職し、パチスロも打たなくなりました」
(※ジェイコム株の誤発注事件で脚光を浴びた資産100億円以上と言われる株トレーダー)
「為替市場で取引するようになったのは、2012年ごろ。友だちと話してる間に『やってみる?』と軽いノリです。
ユーロ/米ドルが下げていた時期なので、値ごろ感からロングしたら、3カ月ほどで1000pipsも損切り。30万円くらいヤラれました」
今はトレードで大きな利益を上げているはみ毛さんだが、そんなはみ毛さんでも、トレードを始めたころはFX初心者にありがちな「高値づかみ→相場が下がって底値で損切り」をやってしまったということだろうか…。
■業者の「設定」が甘い時期があった
「1万通貨で練習を…と思って仕事中にもスマホでちょこちょこ取引したんですが、まったく勝てなかった。
そんなときに知ったのが、バイナリーオプションでした。最初は興味本位。5万円だけ入れて始めました」
パチスロの経験からFXとはまったく別のチャンスがバイナリーオプションには見えていた。はみ毛さんがバイナリーオプションを始めたのは2013年11月。
じつは、このときバイナリーオプションに大きな変化があった。内閣府令の改正とともに、バイナリーオプションの商品性が現在のものへと大きく変わったのだ。
【参考記事】
●現行バイナリーオプションは11月で廃止! 新バイナリーの取引は判定2分前までOK?(2013年7月31日)
●11月末からは、新ルールへ完全移行! 新バイナリーオプション各社対応状況は?(2013年10月29日)
「新しい商品が登場するときは『設定』が甘いことがある。当時のバイナリーオプションはどこの業者も設定が甘かったんです。
それにFXは手練の個人投資家もいれば機関投資家のプロもいる。そこで勝つのはしんどいですが、バイナリーオプションは対業者。その業者の設定が甘いため、勝てるチャンスが多かったんです」
■2017年に新規参入した2社の設定も甘かった!
どの口座を使っても為替レートはほぼ一定だが、バイナリーオプションのオプション価格を決めるのは業者。特定の時間や条件でオプション価格が歪むことがあったという。
【参考記事】
●出血大サービス!? 4ヵ月連続で払戻し率100%超えのバイナリーオプションとは?
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●驚異の払い戻し率113.4%のバイナリー! 取引口座の半分が勝っている理由とは?
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同じような「異常事態」は2017年に新規参入した2社、binary.comとFOREX EXCHANGEでも見られた(ただし、FOREX EXCHANGEは2017年12月にバイナリーオプションからは撤退)。
【参考記事】
●70%超が勝ってる? 払い戻し率は151.45%!? まさか…驚愕のバイナリーオプションを発見
投資額に対して、いくらの払い戻しがあったかを示す「ペイアウト率」は、この2社で100%を大きく超えていたのだ。設定の甘さがあったことを示す数字と言えるだろう。

(出所:バイナリーオプション提供会社のデータより筆者作成)
■5万円の資金が1カ月で200万円に
「今は改善されていますが、当時は雇用統計やFOMC(米連邦公開市場委員会)、中央銀行総裁の記者会見など、誰が見ても動くだろうというイベントのとき、オプション価格が他社より安い業者がありました。
そんなオプションを買っておけば勝ちやすかったんです」
予想が的中すれば1000円の払い戻しがあるオプションを100円で購入すれば、リスクは100円、リターンは1000円だからリスクリターンの効率はいい。
「もちろん100円、200円になっているのは、現在のレートがオプションのストライク価格から離れていて、到達する可能性が低いからなのですが、イベント時は相場が急騰、急落することが多い。ゴミが1万円札に化けることがよくあったんです」
業者側も急騰、急落する可能性を考慮して値付けするのだが、それでもその設定が甘い時期があったようだ。
「誰でも儲かるような時期で5万円を200万円弱まで増やせた。しかし、その甘い状況は1カ月ほどで終了し、僕も勝てなくなった。
自分で本格的にオプションの勉強をするようになったのは、それからです。ちょうど仕事が年末年始で休みだったこともあり、過去のチャートを研究しました」
研究したことのひとつが、時間帯による…
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