■ドラギ総裁はユーロを押し下げる発言をしそうだけど…
1月25日(木)には、ECB理事会があります。
こちらも政策金利は据え置き予想で、注目はドラギ総裁の会見です。
最近、ユーロ圏の要人から、ユーロ高けん制発言が出ており、ドラギ総裁の会見でもユーロ高をけん制する発言がされるのか、もしされなかったとしても、質疑応答ではその質問が出てくるものと思います。
【参考記事】
●米ドル/円のさらなる下落は考えにくい! ここからは緩やかな円安に戻っていくか(1月18日、今井雅人)
また、フォワードガイダンスに関して、今年(2018年)の早い時期に変更になる可能性が出てきており、これに関しても、ドラギ総裁の発言が注目されます。
ドラギ総裁も、できることであれば、ユーロ高を抑えたいと考えているはずなので、フォワードガイダンスの変更は、まだ示唆しないものと思います。

できることならユーロ高を抑えたいと考えているはずのドラギ総裁からは、フォワードガイダンスの変更はまだ示唆されない可能性が高そう (C)Bloomberg/Getty Images
ドラギ総裁の会見内容は、ユーロを押し下げる方向の発言がほとんどになると思いますが、ただ、前回のコラムでも指摘したように、テクニカル的にユーロ/米ドルは上へブレイクしており、下がれば買われやすいのではないかと考えています。
【参考記事】
●ユーロ/米ドルに1.26ドルまでの上昇余地! 米ドル/円は季節的に上値が重い時期!?(1月16日、バカラ村)
■ユーロ/米ドルの中期的な上昇はまだ続きそう
ドラギ総裁の発言内容によっては、ユーロ/米ドルの下押し幅が変わることになりますが、先週(1月15日~)は1.21ドル台がサポートされ、テクニカル的なサポートも1.2080ドルにあるため、上昇を開始した1.19ドルを下回らなければ、上昇トレンドが維持されます。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
今週(1月22日~)は、ドラギ総裁の会見でユーロ/米ドルの押しが出てくるのではないかと考えており、また、中期的には、まだ上昇が続くのではないかと考えています。
【参考記事】
●ユーロ/米ドルはまだまだ上昇!?ターゲットは短期的には1.265ドル、ゆくゆくは1.31ドル台!?(1月17日、松田哲)
■米ドル/円は上昇したところを売り!
米ドル/円は、先週(1月15日~)、110.19円まで下がりましたが、機関投資家の買いもあったことから反発しました。今週(1月22日~)は黒田日銀総裁から緩和策継続発言も出ることが期待できるため、今週も110円はサポートされそうですが、112円はテクニカル的にも上値が重く、110~112円の中で推移しそうです。

(出所:Bloomberg)
中期的には、こちらも考えは変わらず、米ドル/円は下がると考えているので、上がったところは売りで良いのではないかと考えています。
【参考記事】
●ユーロ/米ドルに1.26ドルまでの上昇余地! 米ドル/円は季節的に上値が重い時期!?(1月16日、バカラ村)

(出所:Bloomberg)
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