■ビットコインは米国株の先行指標?
以前、米長期金利は3%が「デッドライン」とされていました。3%を超えてくると米国株が危ないと…。
ところが、最近では米国株が着実に戻しているせいか、「デッドラインは3.5%だ」とする向きも出てきています。市場に楽観が戻りつつあることが、逆に不安ですね。
米国株の先行指標になっているとジェフリー・ガンドラック氏(※)が指摘したのがビットコインです。
NYダウが急落するより先、昨年(2017年)12月にビットコインは急落していました。1カ月半のタイムラグはありますが、おもしろい見方ですよね。
(※編集部注:「ジェフリー・ガンドラック氏」は、米国の資産運用会社「ダブルライン・キャピタル」の共同創業者。世界的に有名なファンドマネージャーで「債券王」の異名を持つビル・グロス氏に代わり、「新債券王」として市場の注目を集めている)
ビットコインもNYダウも、昨年(2017年)は急騰しました。「ビットコインが下がってきたから利食おう、ついでにNYダウも利食っておこう」と、利益確定売りが連鎖した可能性はありますよね。

(出所:Bloomberg)
■米ドル/円の戻り売りを再開
今週末、3月4日(日)はイタリアで総選挙がありますし、ドイツでは連立政権を支持するかどうかのSPD(社会民主党)党員投票の結果が発表されます。
週明け、ユーロがらみの通貨ペアは、窓開けのリスクに要注意ですね。
ユーロがらみのポジションは、今週(2月26日~)末にいったん手仕舞ったほうがよさそうですね。

(出所:Bloomberg)
西原さんの戦略は?
米ドル/円の売りは、105円台でいったん手仕舞いましたが、先週(2月19日~)後半から再開しています。
トランプの通商政策や米金利上昇などの環境に変化はありませんので、再び105円台を試す場面があるでしょう。100円というターゲットも徐々に現実味を帯びてきています。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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