金曜日はイースターだったので、欧米市場のほとんどが休み。それで市場参加者が少なくて、相場も動かなかった。そして今日も欧州はイースターマンデーなので、動きは乏しいものと思われる。
今年の最初の4半期が終わってマーケットを振り返ってみると、1月は米国株の高騰で始まった。日経先物も24000円まで上昇し、高値は24180円まで到達した。ユーロドルは1.20台でスタートし、そこから1.25台まで駆け上がった。
これは昨年の後半から続いているユーロ買いのトレンドの継続である。そうしたドル相場の下落過程に帆を合わせるように、ドル円は113円台で始まったのだが、そこがトップとなってしまった。
年初の意見ではドル円は上昇するとの見方が大勢を占めていたことも見逃せない。なんといっても株価は高値攻めしているのだから、リスクテークの観点からも円安になるのは誰でも想像できることだ。
2月になると米長期金利の上昇が意識され、短期金利に関しても利上げのペースが問題視されてきた。金利上昇は企業利益を圧迫するので、株価にとってはマイナス材料。だから大きな株価調整が入ることとなった。
米国株はボラティリティの上昇をともなって、株価の急落を何度も演じることとなった。ドル円はリスク性に敏感である。当初は108円台がサポーティブな動きとなることも何度かあったが、値の戻しも小さいものばかりで、一段安となるのは時間の問題のように誰の目にも移った。
3月にはトランプ政権でいろいろな閣僚が解任されたあり、これまでアメリカの企業利益を引っ張ってきたアップルやアマゾン、フェイスブックなどに様々な悪材料が出てきて、時価総額の2割以上も失うこととなった。
市場のリスク許容度はますます低下し、「待っていればいずれ戻るさ」と考えていた人々の臨みを崩すこととなった。日経先物も20130円まで下落。何とか2万円の大台割れは回避したものの、依然として下値不安は残る。
ドル円も105円台の前半まで突っ込んだ後に今はやや戻してきているが、やはりダウンサイドリスクは残っている。
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